第2話

ガラガラ

冬夜「ふぅ~着いた着いた。地味に距離あるから朝から疲れるんだよな~」

冬夜は自分の席に着くと疲れた様子で椅子に座る

朱雀「元気が取り柄はどうしたんだよ」

俺はそう言いながら冬夜の横の席に座る

冬夜「元気があっても疲れるもんわ疲れんで」

朱雀「落ち着け、エセ関西弁出てるぞ」

冬夜は疲れたり気が緩むとエセ関西弁が出る時がある、これは関西系アイドル好きの母親の影響らしい

冬夜「しっかし、楽しみやな海行くの」

朱雀「そうだな~」

冬夜「北黒さんも呼ぼか?」

冬夜がニヤつきながら言う

朱雀「北黒さんなんて俺らが呼べるわけ無いだろ!」

慌てた俺は声のボリュームが大きくなる

?「私がどうかしたの?」

朱雀・冬夜「えっ!?」

声の方に振り向くと、俺の憧れの人北黒安曇野(きたぐろあずみ)が興味ありそうな顔で声をかけてきた

朱雀「えっあっいやなんでも…」

冬夜「北黒さん、俺ら夏休み海行くんやけど一緒にどうですか?」

俺の声を遮るように冬夜が言った

安曇野「良いわね海!是非行きたい!」

冬夜「ほんなら、北黒さんのお友達とか誘って行きましょうよ!」

安曇野「分かった!友達とかに聞いてみるね!」

安曇野さんは嬉しそうに友達の方へと歩いていった。

朱雀「と、冬夜」

冬夜「な、なんや朱雀」

朱雀「やっぱりお前すげぇよ」

冬夜「そ、そうか?」

こうして、俺達は北黒安曇野を海に誘うことに成功した。

緊張で通学の時以上に汗を書いたのは言うまでもない、

しかし、夏の最高の思い出が出来そうと2人は心踊らせるのであった


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