読者である私たちの視点が、本に人が吸い込まれ続けたことにより滅びかけた世界での数少ない生き残り、という点が面白い。また、手記の書き手の心情や出来事の一端が短い文字数の中で纏まって綴られている点も読み手側として楽しめることだろう。最後に、あなたが本当にこの手記の読み手であったと仮定しよう。これを読み終わった後、貴方は、私は、どんな選択をするのだろう?