読んだ後に体重計に乗ってください。
きっと、20グラム軽くなっているはずです……
そう、魂の重さは20グラム。
この作品を呼んだ後、貴方の心は、少し散歩にいっているハズですから。
色々な作品の基本的な構成である、ボーイ・ミーツ・ガール。
ファンタジーでありながらも、地に足を付けた登場人物達のうごき。
ちょっと振り向くと、そこに佇んでいるんじゃないかな?
そんな雰囲気を与えてくれるキャラ達のほっこり感が、うれしいです。
心がギスギスしたり、イライラした時に、ぜひ読んでみてください。
ほんわか、もふもふな文章が、あなたの心を癒してくれるはずです。
人ではない色々な種族の者達のハッピーエンド物語。
良いテンポで次々とストーリーが展開されるのであっという間に読めました。
この物語の中にはわかり合うための精神が大きく関わっていて、異種の種族の者達がお互いにどうすれば一番みんなが幸せになれるかをそれぞれが考えているように見えました。
思いやる力の勝利と言いますか……そんな感じです。
その中で主人公は一目惚れをします。
彼女を守るべく自分の力を最大限に活用しようとするのですが、彼女を狙う最大の敵には力の差で及ばず仲間の力を借りて敵に挑みます。
彼は自分の非力を悔しがりますが、彼女が救われるのなら素直にみんなの力を借ります。
実はそれが彼の強さだと思っています。
何が最善かを見る力。結構大事ですこれ。
意固地にならず、素直に非力を認め、自分にできる最善を尽くす。
そうして彼女は助かります。
二人の間が焦ったいのですが、最後は大団円!
スッキリしました!
絡まれていた小鳥の少女・メルトを助けたリュカくんは、彼女にズキュンと一目惚れ。
自らの境遇とも重なったりして、メルトを他人事とは思えなくなっていって、力を手を貸すことに。
大事なもののために周りが見えなくなったり、固執したり──生きていれば、あなたにもそんなことがあるかもしれない。
そんなときに、種族を越えて手を取り合って協力しながら、大事なものを優しく再び手に入れるみんなをどうか見てほしい。
向かい合って、あーでもないこーでもない、こうしたらどうだろうかいやいや、と、話し合うみんながここにいます。
きっとあなたにとってのヒントが、たくさんあります。
リュカくんとメルトは、手を取り合った末に、互いに何を手に入れたかな?
どうか、優しく爽やかな気持ちが吹き込む当作品を、あなたの心にも宿してもらいたい。