第19話 三国志

 皆さん、三国志ってご存知ですよね?


 実は、私、恥ずかしながら、数年前まで物語だと思ってました。


 日本で言う、浦島太郎みたいな……




 本当に有った、史実なんですよね。


 興味深い。


 当時の直属の上司が、超イケメンで、仕事の出来る、キレキレな上に斬れ味抜群の人で……


 まぁ今も、仲良くしてくれているんですが。


 その人が、余りに常識の無い私の事を非常に心配しまして、三国志を貸してくれました。


 先ずは「蒼天航路そうてんこうろ


 少年漫画に部類されるのでしょうか?


 でも、絵が綺麗で読み易くとても面白かったんです。


 上司は三国志フリークで、何種類もマンガや小説を持っていて、その後、北方謙三先生の「三国志」を貸してくれました。


 全14巻。


 歴史の流れはそのままに、恋愛要素も含まれていて、心理描写も鮮明で、一気に虜になりました。


 歴史を基にしたフィクションですね。


「蒼天航路」は曹操そうそうが主人公なのですが、「三国志」は最初に劉備りゅうび目線で描かれていて、その後は関羽かんう張飛ちょうひ曹操そうそう孫堅そんけん諸葛亮しょかつりょう其々それぞれの有名人物の目線で語られていくんです。


 呂布りょふ馬超ばちょうの目線で描かれているものは少ないのではないでしょうか?


 三国志はゲームなんかも沢山出ていて、呂布りょふは強いけど、“人でなし”な扱いが多いと思います。


 でも、北方謙三先生は、そうは書いてないんですよね。


 呂布が、強い方へ寝返るのは、ひとえにシングルマザーの母に楽をさせたい一心で。


 妻にする女性を攫ったのは、亡くなった母に似ていたから、なんですよ。


 そして、いつも首に巻いている赤い布。


 この布は、母がそれを血に見立てて、それ以上血を流さない様にとのおまじないで。


 もう、凄く強くて、凄く不器用な呂布に心鷲掴みにされました。


 すっかり呂布のファンです。





 そして、先日、久々に出張で上司に会いました。


 そこで、「三国志」の話になり……


 私は「そういえば、関羽の章で四面楚歌しめんそかの事、描かれて無かった気がします。どうしてなんでしょう?」と言ったところ。


 上司に頭をチョップされました。


「……それは項羽こうう。時代が違う‼︎ 全く、お前は…… 子供にウソ教えんなよ(怒)」




 知らなかった……


 四面楚歌しめんそか は、関羽かんうの話だと思ってました。


 ……幾つになっても日々勉強ですね。。

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