NO.7-17 くにたりん様 交換日記は下駄箱の中に

【募集テーマ】

 Thema:「音楽」(再企画)

 企画募集日:2019.9.24


【作品名】

「交換日記は下駄箱の中に」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885390027


【作品紹介】


 星青葉が、突然理由も分からずに、別の世界(夢の世界)へ行ってしまう話。


【注意点】

 企画者は、今回の募集作品に関して「連載中」であることを条件に入れたはずですが、こちらの作品はあろうことか完結してしまっています。しかし、企画者が行動を起こす前に作者様が近況ノートに正規の登録をしてしまったので、企画者は悩むことになりました。何故ならこの自主企画に上手く参加できない方の多くは、参加登録自体はしていても、近況ノートに正規の登録をするのを忘れてしまうからです。

 故に、色々検討した結果こちらの作品を読むことに致しました。


【感想】

 とりあえず、企画者は第1話目を読んでは見たのですが、言葉巧みに使っているようでいて、それはただの見せかけに過ぎないと思いました。何故なら、最初の出だしから筋が通っておらず、焦点がぶれています。引用してみましょう。


(引用開始)


 ここに扉がある。

 現実と夢の間に現れる扉がある。


 入ってしまえば、戻れないかもしれない。


 帰りたい、と望むこと。

 それこそが鍵である。


(引用終了)


 ここで「入ってしまえば、戻れないかもしれない」と書いてありながら、その後に「帰りたい、と望むこと。それが鍵である」と書かれてあります。

 「戻れないかもしれない」というのは、「かもしれない」とありますので推測が含まれています。つまり、「戻れるか分からない」のです。

 そのあと、「帰りたい、と望むこと。それが鍵である」と来ます。「戻れるか分からない」のに、何故か帰ることができる手段がに出て来てしまっています。それ故に、企画者は「はて?」と首を傾げました。


 そして次の文章も気になります。引用します。


(引用開始)


 扉の中に入り込んだ者たちの理由は、逃奔とうほん、遁走、逃避など十人十色。扉の先で辿り着いた夢の住人になるのも良し、戻ろうと足掻くのも自由。


(引用終了)


 扉の中に入り込んだ者たちの理由は「十人十色」と仰っていますが、「逃奔」も「遁走」も「逃避」も全て逃げることです。そうであるのに、果たして「十人十色」と言えるのでしょうか。

 きっと、作者様はここでは「現実から逃げたいと思っている人たち」がいて、「その逃げる理由は人それぞれだ」と仰りたいのだと思いますが、この書き方では読者はすんなりとその考えに至りません。


 この作品は、内容の良し悪しを問うよりもまず、文章の流れが悪い意味で気になります。第1話では主人公が一人称で語りだした部分ですが、回想と現実が混ざっていて混沌としており、お陰で3話目を読んでからようやく主人公がまだ現実にいたのだということに気が付きました。

 また、これは夢の世界(?)へ移動しているので、異世界転移に分類される作品なのかもしれませんが、何故簡単に「不慮の事故でぽっくりと死んで、辿り着いた先はRPGの世界だった、というわけでもない。勇者もいなければ、魔法使いも女剣士も獣人も、ましてや魔王もいない」という説明を持ってくるのでしょうか。

 主人公は、に来たことについて後で話すと言っていますが、とりあえず読者に「こういう世界である」と言う説明に、何故ありきたりな説明を入れたのでしょう。主人公が、そういった本やゲームなどを好んでいるという事前情報があれば別ですが、この書き方ですと異世界転移転生や魔王が出てくる話は誰しもが知っていること前提になってしまいます。企画者はそれが解せません。

 これに関しては好みの問題や、作者様と企画者の考え方の相違に寄る受け入れがたい事象なのかもしれませんが、企画者はこの文章を見る限り、作者様は読者にこの世界がどういう世界について説明するのが面倒であるように捉えました。それ故に、第5話までは読んではみましたが、それ以上読み進めようとは思いませんでした。


 以上。

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