2019年9月

NO.1-1 猫柳蝉丸様 「スターゲイズ・ラブ」

【募集テーマ】

 Thema:「夜空」「星空」

 企画募集日:2019.9.14


【作品名】

「スターゲイズ・ラブ」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054889515257


【作品概要】

 本作は、天体望遠鏡で星空を眺める「僕」と「まるみ」の恋のお話です。


【感想】 

 この作品は、全体として読みやすい印象があります。また、このお話のキーポイントである「髪の毛」と「星座」を上手く使っていますし、「かみのけ座」を知らない人が、それを知るきっかけになるところも良いところだと思います。また、後半になるにつれて「僕」と「まるみ」の関係を徐々に疑いながら、ラストのどんでん返しを読むのは中々面白いと感じました。


 しかし、作中のように学校で星空を眺めるのであれば、いくつか疑問が残ります。

 まず、星空が出るのは夜であるのに、彼らは何故学校にいるのでしょうか。

 お話の出だしに、「先生から理科準備室の合鍵を借りた」とありますが、理科準備室に入るよりも、夜、学校に入れるのかどうかが問題であると思います。時代設定が古いのであれば、入れるのかも分かりませんが、最近の学校はセキュリティーが強化されております。それ故に、生徒二人が容易に入れるとは考えにくく読者として納得しきれません。

 また、「全校生徒」の数が5人しかいないというのは、どういう理由で5人しかいないのでしょうか。田舎だからでしょうか。しかし、田舎であることが理由だったとしても、田舎であっても大きい学校は沢山あります。それ故に、簡易的でいいので、その説明もあったほうがよろしいと企画主は思います。理由は、後半にある「僕」が引っ越す理由を読者はより具体的に思い描くことができると思うからです。

 それから、「僕の家にも鍵なんて掛かってない事だし」というのがありますが、通常の家は鍵が掛かっていると思います。「僕」にとって家に鍵がかかっていないことは、特別なことではないのかもしれませんが、学校のセキュリティーについて上記で触れたことと同じように、鍵をかけて留守にする家は昨今あまりないと思います。もし、「僕」のその状況が本当にあるのであるならば、読者に納得いく説明が必要であると思います。

 そして、理科準備室に入ってから、天体望遠鏡を覗くまでの状況説明が足りないと感じます。読者の想像にお任せするつもりで書いたのかは分かりませんが、よく読むとそこに至るまでの過程がすっぽ抜けており、唐突すぎることに気づくはずです。そして、この状況説明がされていないため、後半の重要な場面で疑問符を浮かべながら読まざるを得なかった、ということを付け加えておきます。


 次に、「今でも日焼けで真っ黒になるくらい外で遊んでるくせに、まるみは星が好きだった」とありますが、企画主はこの関連が分かりません。日焼けで真っ黒になるくらいというからには、「日中活動するのが好き」ということで、それに対して「夜に活動するのが意外である」と言うことなのかもしれませんが、企画主はまるみがで遊ぶからこそ、夜もで星空を観測するのが好きなのだ、とも解釈できると考えます。星空の観測は単に部屋の中で行うと思うのは、企画主だけでしょうか。

 この流れで話を続けるには、もう一言意外性が必要だったのではないかと思います。


 そして最後に、あらすじを読んでしまったので、余計なことかもしれませんが一言申し上げます。

 あらすじに、「合鍵・髪の毛・パスタに関する三大噺です」とありましたが、髪の毛とパスタの繋がりは分かります。とはいっても、パスタの状況は唐突すぎではないでしょうか。関連させるのであれば、もう少しその状況を書かれた方がよいのではないかと愚考します。

 そして、合鍵は?

 最初の導入部分で出て来て以来、最後まで書かれていません。もしかしたら、何かその関係性が分かる何かが、お話の中にあったのかもしれませんが、企画主には分かりませんでした。


 以上です。

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