カルテNo.7 どの世界にも宗教や習慣があるもの

そしてイリノダキ地区では岩場の多い場所でミラージュ・ファミリーのインセット部隊【毒槍の魔女】のヒャクアシがパラスメント達と交戦中、パラスメント達はヒャクアシの呼び名通りの毒槍で苦しめられていた。


「ちくしょ!槍を掠めただけで身体が動かねぇ!」


「あの槍に気を付けろ!モロに喰らうと死に至るぞ!」


「近距離での戦闘を避けて距離を取って銃撃で応戦だ!」


「ヒャーヒャヒャヒャ!魔女1人に寄って集ってヤッてくるなんて凄いモテモテ!でも、私の好みは私より強い男なんだよね。雑魚はおとといきやがれって感じ!ヒャーヒャヒャヒャ!!」


パラスメント部隊の緊張した現場の中で手をパンパンと叩きながら、地べたに座り込み、それを嘲笑う【毒槍の魔女】ヒャクアシ。


パラスメント部隊の数人は既にヒャクアシの毒槍によって身動きが取れなくなっている。


「銃撃隊!放て!」


するとパラスメントの現場指揮官が隊列を作ったライフルを持った銃撃隊に一斉射撃を行い銃弾はヒャクアシに命中したが、撃ち込まれた銃弾は身体からポロポロと地面に落ちていく。


「ヒャーヒャヒャヒャ!所詮は人間が作ったものなんて魔人族に効くわけないじゃん?!でも少し痛いのはカ・イ・カ・ン!」


そう言いながらヒャクアシは立ち上がり槍を手に持ち片手でペン回しのように振り回しパラスメント部隊に近付いていく。


その姿を見た銃撃部隊は恐怖を覚えてしまい銃撃部隊は次々と後退りしてしまう。


「退くな!撃て!撃て!」


銃撃隊は現場の指揮官に喝を入れられて再びライフル銃でヒャクアシに撃ち込むが結果は同じで効果は得られず時間と弾が無駄になるばかり。


「ヒャーヒャヒャヒャ!私の毒で次に悶え苦しむのは誰かしら?でも悶え苦しむ姿を長く見たいから死なない程度にしてあげる。ヒャーヒャヒャヒャ……ヒャ!!」


ヒャクアシはまさしくサディストの如く笑いながらパラスメント部隊に近付いて行くと上空から人影が現れて落ちてくるとヒャクアシは踏み潰されてしまった。

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