カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう

そして私とマンティの2人は広い病棟で向かい合いながら、マンティはリリーナちゃんをあと少しで捕まえる所まできて取り逃した事に関して露骨に不機嫌MAXなのがもろに分かる。


「キッシィィイイイ!!あと少しで捕まえる所だったのぃぃいいい!!」


「残念ね。小さい女の子を捕まえて変な事する気だったでしょ?!このロリコンが!」


「ロリコン?!ロリコンじゃない!仮にロリコンだとしてもロリコンと言う名よ紳士だ!」


「……」


騙されてはいけない小さい女の子を捕まえて他人にロリコン呼ばわりされて自分で紳士という奴にロクなのが居ない。


え?私?私はショタコンという名の淑女よ!


「キシシシシ。まぁ良いや。取り敢えずまた捕まえれば良いだけの話。キシシシシ!」


「そうはさせないわ!あの娘はアナタ達なんかに渡さない!」


私はペン型のロウソクをズボンのポケットからを取り出す。


そして右手でペン型のロウソクを天にかざしてサドマゾに変身する。


「ヴァージン・メタモルフォーゼ!」


【ヴァージン・イッツ!ショータイム!!】


私のが唱えた瞬間にペン型のロウソクはやけにテンションの高い音で言葉を発して私の目の前に六芒星を描いた魔法陣が現れる。


その魔法陣から緊縛の黒いロープが全身に巻き付かれて解き放たれると、私の姿はまるで露出の多い黒のボンテージに包まれた嬢王様であるサドマーゾに変身。


「キシシシシ!ミラージュ・ファミリーのインセット部隊【弓矢使いマンティ】射抜いてくれる!」


マンティは手をかざして弓を片手に持ち弓を引くと魔力で造形された矢を放つ。


「は、早い!うぇ!」


「キシシシシ!インセット部隊は速さが得意分野!キシシシシ!もっと行くぞ!」


マンティは素早く弓を引いては魔力で造形される矢を瞬時に放っていく。私もマンティの矢が速過ぎて避けるのに精一杯。


すると避けている内に僅かにマンティから放たれる矢が掠り始めていく。ダメージは大した事はないけど地味に痛いわ。


「ほらほら!避けてばっかりだと死んじゃうぜ?この年増!」


私はその瞬間に額に青筋を立て睨みつける。

マンティは私に対して、いや世の女性に、いや年頃のレディに向かって言ってはいけない事を言ってしまった。


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