カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう
「日野先生。大丈夫だ。例え何があっても必ず日野先生を守る。約束だ。」
「うん。」
「じゃあ、行くぞ?」
「うん。」
それから私とリクト君は敵が居ないかどうかを確認してから私とリクト君は廊下を出来るだけ音を立てないように走り始める。
「止まって日野先生。」
「うん。」
リクト君は廊下の角から遠くを見詰めながら私を制止してから私達は一旦立ち止まるとリクト君は指差しを私にしてくる。
「アレは……」
「あぁ。多分またシャーカの水分身だろうな。」
リクト君が指差した方向に先程、私達と戦ったシャーカが居てリクト君が言うにはその水分身であろう。私のサドマーゾでは相性が悪い。でも、戦闘は避けられない。どうするんだろう?
「ここでドンパッチやっても、こっちはただでは済まないだろうな。ここは罠を張っていっきに突破だな。」
「でも、どうやって?」
「さっき日野先生が持ってきたこれでやれば大丈夫さ。」
リクト君は病院でよく使う消毒液に浸した脱脂綿を入れる蓋付きで円状の金属の入れ物を手に持ち蓋を開けてその中に液体窒素が保管されているボトルを開けて注ぐ。
「それ入れて何をする気?」
「まぁ、見てろって。」
液体窒素が注がれてから入れ物に蓋を閉めてから、すぐさまリクト君は辺りを見回すシャーカの水分身に向けて金属の入れ物を床に滑らせる。
すると密閉された液体窒素が蒸発して容量の限界を超えて蓋が爆発でもしたかのように飛び上がり金属の蓋が宙に舞い落ちると同時にシャーカは物音の方へ振り向く。
「今だ!キョリ・ツメ!カマイタチ零式!」
シャーカが振り向いたと同時にリクト君は飛び出しシャーカの背後を取ると間合いのない距離で直に中段の回し蹴りを喰らわせる。
するとシャーカの水分身は身体の形崩れ去り床には大量の水がビチャビチャになるほど落ちていく。
「リクト君!」
私はリクト君の鮮やか攻撃に思わず声を出しながらリクト君の元に駆け寄る。
「まぁ、ざっとこんな感じ?」
「凄いよ!リクト君!私じゃそんなの出来ないよ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます