カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう
そして午後の診療を始めるけど、午後はリハビリの方の仕事で今日はここ最近、私が担当になった女の子。名前はリリーナ・ダヌシカ。彼女は身体があんまり強くないらしくて基本的には車椅子。
そのままでは歩けなくなるって訳で私がリリーナ・ダヌシカのリハビリ担当になった訳。まぁ、私自身もリリーナちゃんって呼んでるし、リリーナちゃんも私の事を桃香先生って呼んでくれてるから仲は良いと思うわ。
私はリリーナちゃんの病室の扉の前に着いてからコンコンとノックしてから扉を開けると、リリーナちゃんの病室は個室になっていて広々としている。
「こんにちは。リリーナちゃん。」
「あっ!桃香先生だ!」
リリーナちゃんは車椅子から立ち上がって、ゆっくりと歩いて私の元へ近付いて来てくて抱き付いてくる。
「リリーナちゃん。前よりスムーズに立ち上がれてるし、歩けるようになってきたね。」
「うん!私、元気になったら桃香先生と一緒に出掛けたい!」
「そうね。じゃあ、今日もリハビリやろうか。」
「うん!」
可愛らしいお人形のような整った顔とクリっとした宝石のような蒼い目にブロンズ色の綺麗な髪。まるで本物の天使みたいだわ。ショタも良いけどロリ系の天使も良いわ。
そんな彼女だけど私が最初に担当した時はこんなに明るい様な子じゃなかった。どっちかって言うとそうね……
分厚い本を黙々と読んでいる物静かで、とても明るいとは言えない性格のますだったわね。私が何を言っても一言返すだけだったし。
何か、こう……自分の心を閉ざして他人を寄せ付けない様な雰囲気があったのよね。
最初はリハビリにも乗り気じゃなくて私の考えてたリハビリプランもどれも積極的じゃなくて、どうすれば良いんだろう?って考えてたけど、ある日リリーナちゃんは私にポツリと一言漏らした。
『私は身体が弱いから何処にも出掛けられないからつまらない。』
そう、リリーナちゃんは自分は身体が弱いから何処にも出掛けられなくて病院の敷地内でしか行動が出来ない。それが退屈で仕方ないのだ。
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