カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね
「つまり、こう言う事だ。ハァァァアアアッ!!!」
「嘘……でしょ?」
「え?さすがに笑えませんわ。キツイ冗談ですね……」
何とメルザードはオベリスクの強力な生命力をフル活用して、まさに読んで字の如く気合いという力技で凍り付かせようとしていた自分の身体を魔力のみで氷を破壊してしまい、氷は割れたガラスの様に粉々になってしまう!
「終わりだ!」
「キャビン!」
「あら?ヒョエエ!!」
そしてメルザードはその鋭い爪でキャビンを突き刺しながら吹き飛ばす。
「キャビン!」
「ご心配なく桃香様!私キャビンはまだまだ……あら?」
私はキャビンの元に駆け寄ろうとしたがメルザードは一瞬にしてキャビンの真横に立ち、再び鋭い爪でキャビンを突き刺そうと襲ってくる。
「そうはさせないわ!バインド・ロープ!!」
私は急いで右手を天にかざして呪文を唱えると、一見は何の変哲もない長縄。だけど能力は全くの別物だから私の頭にイメージした通りに動いてくてメルザードを拘束させる。
「秘技!亀甲縛り!」
「ぐっ!ちっ!」
メルザードはネオ・アームストロング・サイクロンジェット・アームストロング砲を反り立てながら、バインド・ロープで亀甲縛りで拘束されながら高圧電流を流されるというシュールな光景だが今はそれどころではない。
「キャビン!大丈夫?!」
「カラカラ、申し訳ありません。桃香様。先程、足にヒビが入ってしまった様で……」
私はキャビンのスカートを捲り上げるとキャビンの太ももにヒビがあるのを確認出来た。恐らくメルザードの攻撃を喰らった時に、あまりの衝撃に太ももにヒビが入っちゃったのね。
「大丈夫。キャビンは休んでて。」
「しかし!桃香様!」
「大丈夫。さっさと終わらせてくるから心配は無用よ。」
私は立ち上がりキャビンの元を後にして私は亀甲縛りにされている守護神オベリスクことメルザードに向かって歩き出す。
リクト君が肋骨をやられて立ち上がる事もままならない。キャビンも足にヒビが入ってとてもじゃないけど戦えない。
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