カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね
それは道という道にソイツやヤツにワンコが密集しているいて、アンデットって呼ばれている連中がこんなにも居るなんて……
ソイツらはゆっくりと歩いては誰かが来るのを待っているし、ヤツも天井や壁をよじ登りながら移動しているし、ワンコも唸りながら待ち構えているのが分かる。
「クソ。ここであんなのが居るのかよ。」
「カラカラ。さすがにこんなに相手をするには骨が折れますわね。あっ!私、骨だけなんですけど。」
「恐らくなんだけど、この状況を切り抜けるには1つしかなさそうね。」
「どうするんだ?日野先生。」
作戦も策なんて考えるだけ私達がジリ貧になるのは目に見えている。だから、ここは守りに入るんじゃなくてシンプルな方法で行くしかないわ。
「強行突破して出口まで行くしかないわ。」
「カラカラ、他には方法がありませんし、それで行くしかありませんわ。」
「分かった。俺が先頭を切って道を作る。バックは任せる。それで良いか?」
「良いわよ。お願い。」
「カマイタチ・アラシ。」
そして、リクト君はすぐ様、先陣を切って身体を回転させながら暗殺術六幻(あんさつじゅつ むげん)回し蹴りを蹴り上げたと同時にいつものカマイタチよりも一回りも二回りも大きいカマイタチを放つ。
「凄い……」
「カラカラ敵が簡単に真っ二つにされました。」
「早く突破するぞ!」
「うん!」
無数にいたソイツらはリクト君の放ったカマイタチ・アラシによって上半身と下半身が引き離されて地面に死体が転がり落ち、私とキャビンは呆気に取られる暇もなく、走り出す。
「カラカラ。今度は私の出番ですわね。ティポセッテ・コルサ・バイソン。」
今度はキャビンがレイピアを構えて高速で目測だけど100メートル近くまで移動した瞬間にソイツらやヤツらにワンコの頭が突き刺さり、辺り一帯は血の海と化してしまう。
あんなに居たのに一瞬で倒してしまうキャビンは返り血を一滴も浴びずに敵を倒してしまうのは、やっぱり驚きを隠せない。
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