カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね
「わ、分かったわ。任せるから、条件があるわ!」
「条件?別に良いけど、どうした?」
「その代わりちゃんと無傷で戻って来てよね。」
「分かったよ。ちゃんと無傷で戻ってくるから、そんな不安そうな顔すんなよ。」
リクト君は私にそうやって優しく微笑むとゆっくりと奴らに気付かれない様に歩き始める。そこから一旦、足を止めて構える。恐らくリクト君の出す技の射程距離内であろう。
「カマイタチ。」
するとリクト君はカマイタチと呪文を唱えた後に回し蹴りを右足で蹴り上げるとそこから真空の歪みが出てきて飛ぶ斬撃を繰り出して、ソイツら2体の首元に切り裂かれてソイツら2体の頭はゆっくりと地面に落ちて血飛沫を上げて倒れ込む。
「ふぅ。まぁ、こんなもんだ。見ての通り無傷だろ?日野先生。」
リクトは後ろを振り向いて私に微笑みながら少し悪戯した様に私に笑い掛けてくれる。リクト君もこんな風に笑ってくれるんだね。そう思いながら私達3人は先へと進む。
「次はここの十字路を右に曲がって行くわ。」
「誰もいない様だな。」
「カラカラ、では、進みましょう。」
私達3人は先へ急ごうと何かが近付いて来ているのを察知した私は一旦、足を止めて、みんなを静止させる。ソイツらとは違うのが足音。ヒタ、ヒタ、ヒタ、ヒタと足音が何か違うのが分かる。
「ねぇ、聞こえてこない?」
「あぁ、何か近づいてくのが分かる。」
「カラカラ、なんでしょう。気配がまるで違うのが分かります。」
ヒタ、ヒタ、ヒタ、ヒタっと、どんどん足音が私達に近付いて来ているのがハッキリと聞こえてくる。私達は固唾を飲み込み近付いてくる別のヤツを待ち構えていると足音が無くなった。
「アレ?何も聞こえなくなったわね」
「なんだったんだよ?」
「カラカラ、先に進みましょ……危ない!」
みんなが安心して先へ進もうとした瞬間にキャビンは何か危険を察知してレイピアを構えてヤツに斬りかかるとレイピアの剣先がヤツの身体を掠めて剣先には血が数滴ほど落ちてくる。
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