カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね

【どうやらワイの同士達が目覚めた様だな。強いだろ?ワイの同士達は一筋縄では行かない連中ばかりよ。さぁ、侵入者達よ。この地獄の地下から無事に抜け出す事は出来るかな?】


すると何もかもを監視していたかの様にタイミングよく死霊魔導師メルザードの声が聞こえてくるのが分かる。まるで私達に対してゲーム感覚で仕掛けてくるもんだから軽く頭にくるわね。


「こうしちゃ居られないな。早く進む他無さそうだな。」


「でもリクト君、出口が分からないわ。」


「カラカラ桃香様。どうやらここに地下研究所の見取り図があるみたいですね。」


「え?あ!本当だ。どれどれ。」


キャビンはここの地下研究所の見取り図を発見した模様で私はこの見取り図を見てみるとここは見取り図からして地下2階と断定。全部で地下は4階あり、出口は地下1階から階段で上がるか地下4階にある地下鉄道を利用して出るかの2つになる。


「じゃあ、1番早い話がアレね。地下1階から階段へ上がってからあの死霊魔導師メルザードにこの札を貼り付ければここの不可思議な現象も報告出来るし、何かしらのこの地下研究所の謎も分かるって話よね?」


「そうだな。さっさとここから出ないと身体が保たなそうだからな。」


「カラカラ。帰ったら私の豪華な手料理を振る舞いますわ。カラカラ。」


私は白衣の上着のポケットからペン型のロウソクを天に掲げて変身呪文を唱える。


「ヴァージン・メタモルフォーゼ!」


【ヴァージン・イッツ!ショータイム!!】


そして私のが唱えた瞬間にペン型のロウソクはやけにテンションの高い音で言葉を発して私の目の前に六芒星を描いた魔法陣が現れる。その魔法陣から緊縛の黒いロープが全身に巻き付かれて解き放たれると、私の姿はまるで露出の多い黒のボンテージに包まれた嬢王様であるサドマーゾに変身。


「トォーズ・ウィップ。さぁ、イクわよ!」


右手を天にかざして呪文を唱えた瞬間。私の右手に棘が無数に連なる灼熱の火を帯びた鞭が現れてそれを手に取り構える。

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