カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね
「それって、どういうのが書かれているの?」
「それは死んだ者を生き返らせるというモノです。」
「そんな事ってあり得るの?!」
「この計画書によればRNAウィルスの一種【始祖ウィルス】と書かれています。その始祖ウィルスをベースとして試しに様々なウィルスの遺伝子を組み込んでみたと書かれています。」
「聞いた事があるぞ。その【始祖ウィルス】ってやつは。」
「リクト君、その【始祖ウイルス】って言うのが分からないんだけど……」
「あぁ、【始祖ウィルス】って言うのは古代遺跡から発見された【始祖花】って言う花が細菌を取り込んで咲く時にウィルスを始祖ウィルスって呼ぶんだ。」
「細菌を取り込んで咲く花?」
「まだ学会にも詳しくは発表されてない花として詳しい論文はねぇけど、何でも再生能力が期待されているみたいで今後の医療の発展が期待出来ると言われているらしいけど、アレから数十年と発表がねぇぞ?」
「カラカラ。アンデット兵士計画書には次の様な事も書いてあります。そして錬金術師達はヒルに着目したと書いてあります。」
「ヒルってあの気持ち悪い物体の事?」
「ヒルって言うのは寄生や捕食、繁殖を繰り返し行う生物だから、恐らく錬金術師達はこの生物自体を生物兵器として優れていると考えたんじゃねぇか?」
「カラカラ。そして計画書には、こう書かれています。そして実験体のヒル4匹に始祖ウィルスを投与し、それからヒルの肉体肥大化・知能向上・集団による捕食や八代の姿への擬態という変化が発生。これで糸口を掴み、錬金術師達はヒルの体内で生み出された、始祖ウィルスとヒルのDNAが組み合わさった変異体のウィルスを【U-ウィルス】とした。って書かれています。」
「U-ウィルス。つまりアンデット・ウィルスって事かしらね?」
「カラカラ更に錬金術師達が言うには動物実験じゃ飽き足らず、さらなる研究のために、とある大学病院から重傷患者や病気で助からない人、また戦場で虫の息の兵士を何人もの人間をモルモットにしていった。と書かれていますね。」
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