カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね
私は置いてかないでとばかりにリクト君に駆け寄るとリクト君はゆっくりと掛け布団の方に手を伸ばして、その掛け布団をめくろうとした時、私の恐怖感はマックスに到達する。
「呼んで飛び出てジャジャジャジャーーーーンっ!!!」
「きゃぁぁあああっ!!
「うわぁぁああっ!」
後ろから急に大声が聞こえてきて振り返ると口を大きくカラカラと開けたメイド服のガイコツ娘が居て、思わず私とリクト君はビックリして大声を上げて、そのまま懐中電灯を落としてしまったではないか。
「カラカラ桃香様。良い大人が軽はずみで肝試しなんてダメですわよ?」
「もう!驚かせないでよ!ビックリして心臓が飛び出るかと思ったじゃないのよ!」
「え?人間って突然の驚きで心臓が飛び出ちゃうんですよねぇ……って私もう心臓なんて無いんでした!カラカラカラカラ!」
久しぶりにキャビンの訳の分からない自虐ネタに振り回されながら私は呆れた顔をしているけど、リクト君は急に出てきて誰?って顔をしているのが露骨に分かる。
「あの……日野先生?」
「あー、気にしないでねリクト君。いつもこんな感じの奴なのよ。」
「カラカラ。私は日野桃香様の助手兼メイドのキャビンと申します。以後お見知りおきを。」
「リクト・ビタンです。宜しくお願いします。」
「リクト様ですね。私と桃香様共々、宜しくお願いしますね。カラカラ。」
リクト君は丁寧に挨拶すると、この部屋の本題に戻す事にする。真っ暗な部屋で骸骨メイド娘が居るなんてなんてシュールな絵なんだろう……
「リクト君。それよりも布団の中を確認してみましょう。」
「ん?あぁ、そうだな。」
「カラカラ。何だか緊張して心臓がドキドキ……あっ!私とっくに心臓なんて無いんですけどねっ!カラカラカラカラ。」
「もう!キャビンはうるさいわね!」
「……」
私の一喝に急に黙り込むキャビン。リクト君は意を決してして掛け布団に手を伸ばして、めくり上げると、ソレは予想だにしなかった光景が目に見える。
「「「っ?!」」」
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