カルテNo.4 仕事ばっかりの日々では疲れてしまう
「3点で1万3900マルクになります。」
「じゃあ、コレでお願いします。」
私はクラダのマネークリップから1万マルク札を2枚出す。
「2万マルクからお預かりします。お返しが4000マルクと100マルクになりますね。こちらが商品になります。ありがとうございました。」
私はウニクロの店員さんから4000マルクをクラダのマネークリップ。100マルクをローチの小銭入れに入れてしまうと袋に入れられた商品を受け取る。
私とキャビンはお店から出ると、その後はどうするかと考える。もう買い物が終わってしまったしな。
「ねぇ、キャビン。」
「はい。何でしょうか?」
「この後はどうしようかしら?」
「そうですねぇ。取り敢えずは少し早いですがお昼にでもしましょうか?」
「今は11時過ぎか。そうね、少し早いけどお昼にしましょうか。」
「カラカラ。ではランチにオススメのお店をご案内しますね。」
キャビンはそう言ってランチにオススメのお店へと案内してくれる事になる。いったいどんなお店かしらね?
私は期待に胸を膨らませながら人混みの中キャビンと一緒に向かっていく途中に誰かとブツかってしまう。
「あっ、ごめんなさい。って、アレ?」
「なんでいるの?」
そのクールな顔立ちに若いけど落ち着いた声の持ち主は私の知っている人の1人であるリクト君である。立ち止まってリクト君と話す。
「なんでって私は今日は休みなの。リクト君こそこんな所で何してるの?」
「俺は別に何でもない。暇だから時間潰してるだけだよ。じゃあな。」
リクト君はそう言って急ぎ足で人混みの中に消えて行く。ん?何か手帳の落とし物みたいだね。私はその手帳を拾って少し手帳を開いてみると、それは学生証である。
名前と写真を見てみるとリクト君の学生証みたいだ。急いでリクト君に届けようとしたけど、この人混みの中だとリクト君のはすでに見失ってしまってる。
「どうかしましたか?」
「ちょっと、さっきブツかった子が学生証を落としちゃってね。」
「カラカラ。コレはワスア魔法学校ですね。カラカラ。」
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