カルテNo.3 どの世界でも生きるには働かなくちゃ
そこから首から腕とか肘、指先へと症状が出てきてしまう。
下半身の場合、腰から伸びている太もも周りの筋肉には膝が影響してくるので膝を悪くしやすくなったり、歩き辛さなどが出てきてしまったり。
人間の身体というのは1つの動きに対して筋肉や関節が連動して全身を使うので痛い所が原因ではなく、別の所に原因があって痛い所が出ているという訳になるわ。
ミリアさんの出っ尻の場合は前側の筋肉をアプローチした方が良さそうね。後ろ側の筋肉はバランスを整える程度の治療の方が良さそうね。
私はまずは骨盤周りの筋肉を治療していく。
「押し方は痛すぎませんか?」
「大丈夫です。丁度良い感じです。」
押し方としては最初は骨盤周りの筋肉を全体的に硬いところを探りながら押していく事で表面の筋肉を緩ませて、深層部にある本当に悪い場所をアプローチしていく為。
筋肉というのは言ってしまえば撫でるだけでも筋肉が緩むけど、撫でられているだけじゃ患者さん自身が何をされているか分からないのでパフォーマンス的にも弱い。
だからと言ってガシガシと強く押せば良いとも言えない。ガシガシ強く押すと、ただ痛いだけで緩められる筋肉が緩まなくなると言うのがある。だから押す強さの刺激としては痛気持ち良いくらいが1番緩みやすい。
骨盤周りの筋肉を少し緩ませて確認の為、肩まわりの筋肉の緩み具合を確認。もし、緩んでいれば骨盤周りが原因だけど、さほど緩んでは居ない様子。
次に太ももの裏側の筋肉を押してから、ふくらはぎの筋肉、足裏を押してからまた再度、肩まわりの筋肉の緩み具合を診るけどさほど緩んでは居ない。
だとすれば考えられる原因は本当に首回りと腕まわりに前側の筋肉からくるもの。アプローチするとなると首から肩、また胸の筋肉に腕から指先。更に言ってしまえば、腹圧を下げるように腹筋周りもアプローチ。
私は背中の部分の治療に入りアプローチとしては肩甲骨周り。肩甲骨の内側、外側、上部、下部とアプローチしていく。
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