カルテNo.2 三十路女。接骨院を開くまでの道のり。

もし土台である股関節と骨盤の筋肉が機能しなくなった場合はどうなるか?って言うと足で姿勢を維持しようと頑張り始め。次に腰で頑張りすぎる事で腰に負担が掛かり始める。


腰で庇い始めると背中の筋肉で頑張り始めて、次に首へいく。そして首から腕や手の指先にまで調子が悪くなっていく。


ちょっとイメージし辛いかもしれないけど、筋肉って言うのは単体で存在しているって言うよりも1枚の膜で頭のてっぺんから足の指先まで繋がってるイメージ。


重い物を持ち上げて移動させるにも腕や肩、腰に足の筋肉などに力を入れて姿勢を維持させるためにも筋肉は使われる。


1つの動作に少なくても人間の筋肉は4〜5つの筋肉が使われてるって思っている。なので師匠が言うには必ずしも痛い所が原因ではなく、痛みを作っている所に原因があるって言われている。


その為にはある程度の周りの筋肉を緩ませる必要がある。


「ゴウさん。押し方は大丈夫そうです?」


「あぁ、なんか効いているって感じだ。」


声を聞く感じだと特に嫌な感じはなさそうなので次は太ももの裏、ふくらはぎ、足裏の順番で治療していき、バランスを整える為にも右をやったら、左もやっていく。


太ももの筋肉は大多数が骨盤から来る筋肉ばかりなので足回りの筋肉が引っ張られて腰の筋肉に余計な緊張が掛かりやすくなるので足回りの筋肉を診ると背中とか肩の筋肉が気持ち緩みやすくなる。


「ゴウさんって普段のお仕事ってどんな姿勢が多いですか?」


「そうだな。俺達は教会の武装衛兵だけど普段は牧師や神父として働いている事が多いし、いつ出陣しても良いようにトレーニングはしてる。」


「トレーニングをした後ってストレッチとかはしてます?」


「ん〜……面倒くさくてストレッチなんかしてないな。」


「あー……そうなんですね。」


おそらくゴウさんのギックリ腰の原因である1つとしてストレッチ不足が考えられる。ストレッチの利点はトレーニング後の疲れを持ち越さない事が最大の利点。


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