カルテNo.2 三十路女。接骨院を開くまでの道のり。
私はメモ用紙にボールペンで必要なものを書き、書いたメモ用紙をワタル先生に渡す。
「この書いたメモを持ってもらえます?キャビンも一緒にお願い。」
「はい!分かりました!」
「かしこまりました。」
私がメモをしたのはバスタオルと普通のタオル2枚ずつ、冷凍の保冷剤または氷を入れた氷嚢2個、プライトン、桶、お湯のポット、綿4裂一巻の包帯、松葉杖、湿布薬を一袋、ハサミ、骨盤ベルト。
私はワタル先生とキャビンが治療に必要な道具を取りに行く為、部屋を出たのを確認して戻ってくるその間に私は問診を取る為、先に足を挫いたパラスメントの人に椅子を腰掛けて問診を取る。
「えーっと、まずは名前から良いかしら。」
「ダリウスです。」
「ダリウスさんね。ちょっと両方の足を診せて頂きますね。」
私は両方の足首周りを確認し、右の外くるぶしに腫れがあるのを確認。私はすぐにメモ用紙に腫れの確認を記載。次に内出血だが、今の所は確認出来ない。
もし、内出血が確認出来るなら、もう少し時間がたたないと現れない。
「ちょっと右の足首動かしますね。この動きはどうです?」
「痛てて……」
私は足首を足裏側に動かすとダリウスさんは痛そうな顔をする。私は底屈時の痛みとメモに記載。次に反対に足の甲の方に足首を動かす。
「この動きはどうですか?」
「痛くねぇな。」
私は背屈時の痛みはなしとメモに記載して次に内返しの動きを確認する。
「この動きはどう?」
「痛っ!1番この動きが痛ぇな……」
ダリウスさんは内反つまり内返しをした時の動きに強い痛みを感じるみたいだ。ついでに内返しとは逆の外返しの動きも確認する。
「これはどうです?」
「これも痛くねぇな。」
私はメモ用紙に内反の痛みは陽性。外反の痛みは陰性とボールペンに書いた後に腫れている部分を押す。
「痛ててて!」
「ありがとうございます。もう少し検査しますね。」
「おう。」
「足の指を引っ張ったり、押し込んだ時の痛みはどうです?」
「大丈夫だ。」
「ふくらはぎを叩いた感じはどうです?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます