カルテNo.2 三十路女。接骨院を開くまでの道のり。

もう答えは決まっている。言うまでもないわ。


「ワタル先生。頭を上げてください。私で良ければ、すぐにでも手伝わせて頂きます。」


「ありがとうございます!助かります!」


「でも、私から少し条件がありますので良いでしょうか?」


「はい!手伝って頂けるなら大丈夫です!」


「患者さんより先にこの2人を先に治療したいの。良いでしょうか?」


「この人達は市民を守る為にミラージュ・ファミリーと戦いながら自めt……じゃなくて、名誉の負傷をした人達なんです。だがら最初にこの人達を治療したいの。良いかです?」


「えぇ、構いません。どうぞ。私の空いている治療室へ案内します。」


「ありがとうございます。キャビン。そこの貴方も付いてきて。」


「かしこまりました。」


「お、おう!ゴウ。後もう少しだからな。」


キャビンは足首を挫いたパラスメントの人を無傷なパラスメントはギックリ腰をやったガチムチを肩を貸しながらワタル先生の治療室へとついて行く。


ついて行く事、すぐにワタル先生の治療室だと思われる所へ着き扉を開けると一般の大学病院や総合病院のような感じで、机と椅子があって、少し離れた所に患者を寝かせる治療ベッドに上下肢台などある。


「そこの貴方は腰をやってる人を座らせてもらえる?」


「おう!ゴウ座れるか?」


「痛たたた……座っちまえば大丈夫だ……」


ガチムチさんはゆっくりだけど、どうやら座れる様子。酷いギックリ腰の人は座るより立ってる時の方が楽だと言う人もいる。その時は無理に座らせないで楽な姿勢の方が良い。


「キャビンはこの人を椅子に座らせてもらえる?」


「はい。大丈夫ですか?カラカラ。」


「大丈夫だ。」


「両方の足を診せてもらえます?」


わかった。


右足を挫いたので左足で庇いながらゆっくりと座る。上下肢台を目の前に置いてから両足を上下肢台の上に置く。


「僕は何をすればよろしいですか?」


「では、メモに書くものを持ってきてほしいのですが宜しいですか?メモ帳とボールペンをお借りします。」


「はい。どうぞ。」





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