カルテNo.1 30歳処女。魔法使いになる。

サドマーゾの武器って確か鞭とロウソク、メリケンにピンヒール、縄と三角木馬だっけ?私はキャビンの教えてもらった武器に何かあるんじゃないかと思い思考を張り巡らせる。


私は考えに考え抜いた結果ある作戦を思い付き試してみる価値はあるかもしれないって決め込んで作戦の実行を試みる。


「さぁ、性(ショウ)タイムよ。この豚野郎!」


「血祭りに上げてヤル!」


ドレイカは早速十八番のスピード勝負でやってくるが、すぐさま私は右手を天にかざして呪文を唱える。


「メルト・キャンドル」


そう唱えた瞬間にかざした右手から赤い色の胴体に火が灯ったロウソクが現れて手に取った瞬間に私は溶けるロウソクを地面に垂らす。


「終わりだ!……あら?」


「フフフ……引っかかったわね!」


そうメルト・キャンドルは溶けたロウソクを垂らす事でロウに当たった物体は溶ける。つまり私は溶かしたロウを地面に溶かす事で足場を悪くして見事にドレイカは引っかかって転げ落ちる。


「ま、マズイ!」


「逃すもんか!バインド・ロープ!」


私はメルト・キャンドルをしまい再び右手を天にかざして呪文を唱えると、一見は何の変哲もない長縄だが、能力は全くの別物。私の頭にイメージした通りに動いてくれる。


「秘技!亀甲縛り水平吊り!!」


私は倒れ込んでいるドレイカにバインド・ロープを巻き付けキツく亀の甲羅の模様のように締め上げ、更に太い木の枝に亀甲縛りで巻き付けたドレイカを吊るし上げる。


「トォーズ・ウィップ!」


私は再び右手を天にかざして呪文を唱えた瞬間。私の右手に棘が無数に連なる灼熱の火を帯びた鞭が現れてそれを手に取って私は水平吊りにされたドレイカにカツカツとヒールの足音が鳴り響く。


「ウェ!ウェイ!ウエェエエイっ!!」


「ぐあっ!オウフ!ノォォオオ!!」


「よくも私をバカにしたわね!この醜いメス豚!ウェイ!ウェイ!」


「熱い!痛い!アァァー!!」


「これが良いのか?!これが良いんだろう?!ブヒブヒ泣き叫んでみっともない!」


なんか私は怒りのあまり恥じらいや道徳心を失くしてまで身動きの取れないドレイカに鞭を叩きつける。






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