カルテNo.1 30歳処女。魔法使いになる。

「それにしても良いカフェだよね。」


「そりゃそうですよ。ここは自然の形を残しながら、ゆっくりと寛げる空間で有名なカフェで週末には沢山の人が賑わうカフェです。」


「そうなのね。確かに自然溢れる所なんてそうそうにないし、飲み物や食べ物も美味しそうだし。」


「そうですね。メニューの食材はマスターが美味しい物をよりリーズナブルな価格で提供したいという気持ちから選んでいるようですし。」


「そう言う事ね。」


「そうですわ。そう言えば桃香様に少し魔法世界についてお話したいと思います。」


どうやらキャビンは私に右も左もわからない魔法世界について話してくれるみたいだ。


「まず魔法についてですが。魔法って一言に言っても色んな種類がありまして大きく分ければ3つ。魔装系と呪文系と精霊系です。」


「魔装系と呪文系と精霊系?」


「はい、そうです。魔法世界には3つの魔法系統が別れていますが、魔法戦闘についてはハッキリと別れています。」


「なるほどね。それで私この魔法はどれに当たるのかしら?」


「はい。桃香様は魔装系の魔法戦闘になります。桃香様の持つペン型ロウソクである【コア】と呼ばれる媒介を解放させる事に寄って武器や鎧に獣化を発動させて魔法を使うのです。能力は限定的だがすぐに魔法を発動させますね。」


「なるほどね。他の呪文系と精霊系は?」


「呪文系は能力は幅広いですが、しかし魔法を使うのは【呪文】という台詞を言わないとイケないのです。精霊系はまさに精霊を使った戦い方なりますが、アレはセンスですね。使い手の能力次第では魔装系や呪文系よりも圧倒的に有利になりますが、センスが無ければ本当に使えないのです。」


「なるほどね。お互いに長所もあれば短所もあるわけなんだね。」


「そう言う事なんです。カラカラカラカラ。」


キャビンはそう話していると再び、あの爽やかスマイルで若い男子学生の店員さんが料理と飲み物を持って運びに来てくれた。


出来たてで匂いから美味しそうでしかない料理が私とキャビンのテーブルに置かれて私達は美味しく頂く事にする。

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