第15話 悪竜の堕天使-強イ奴ガ正義ダ……-
優菜はもじもじしながら上目遣いで俺を見てくる。
ヤバイ、今まで幼馴染みとして見てなくて何とも思わなかった。
でも今は1人の女の子として見ると凄く可愛いんですけど……
「どうしたんだ?優菜。」
「あのさ、手……繋ご……?」
ヤバイ、可愛い過ぎて悶絶するわ。
「別に良いぜ。ほら。」
「えへへ。」
俺が左手を差し出し優菜が右手で俺の手を繋いで出発。やっぱり女の子の手って柔らかいし細いけど骨ばってないし、プニプニしてるな。強く握ったら折れちゃいそうだし……
俺は優しく手を握り歩いてると優菜が話し掛ける。
「大翔の手って大きいし暖かいね!」
「手が暖かい奴って心が冷たいって聞くぜ。」
「そ、そんな事ないもん!ひ、大翔は優しいもん!」
「はいはい。」
「む~!信じてないでしょ?」
「そういう事にしとくよ。」
「もう!」
そんな風に話しながら歩いてるとファミレスに到着。昼には、まだ少し早いけど店が混む前に昼飯をすませる事にする。
店に入ると、まだ昼前なのか、あんまり人が居なかったので待たされずスンナリと店員さんに席を案内してもらい座る。
俺と優菜はメニューをみて注文を決める。
ん~、マルゲリータピザとミートスパゲティにするかな?
「優菜。注文、決まった?」
「うん。大翔は?」
「決まったぜ。」
俺は店員さんを呼び注文へ。
「マルゲリータピザとミートスパゲティを1つずつ。」
「地中海のパエリアとカルボナーラスパゲティのダブルで。食後にジェラートのバニラを。」
「かしこまりました。」
店員さんは丁寧にお辞儀をして厨房へ。優菜の奴、俺より食うよな。祐司と比べると大分マシだけどさ。
あんだけ食ってよく太らないよな?全部の栄養が胸に行くのかね?って考えながら水を飲んでいると不意に優菜が話し掛ける。
「大翔~。」
「ん?」
「また胸が大きくなったんだけど?」
「ぶふっ!!ゲホゲホ……」
「もう~……大翔汚い。」
優菜が呆れた顔をして言うけど健全な男ならビックリするわ……
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