第15話 悪竜の堕天使-強イ奴ガ正義ダ……-
ん?もう朝か。あぁ~……よーく寝たし、そろそろ起きるかな?ってアレ?身体が動かない……
えっ?コレが俗に言う金縛りって奴かい?ま、まさか、優梨が?でも待てよ……上半身は動く。
確か金縛りは全身が動かないはず、何で上半身は動いて下半身は動かないんだ?
取り敢えず起き上がるけど下半身は動いてくれないのは何で?
俺は不思議に思い布団を捲り上げると……何で?優菜が俺の布団にいるの?
優菜が俺の布団に潜り込んで、寝息を立てながら両足をガッチリ抱き枕にしているし、今の優菜の格好が格好だ。
まさかの裸Yシャツにノーブラの素肌のYシャツにパンティってさ、ヤバイぞ。状況が状況だ。
落ち着け俺のマイク。
引っ込んでくれよマイク……
タイミングがマズイって……
確かに男の生理現象でMorning Stand Upだがマズイって!
「うぅん……あっ……」
優菜が仰向けに寝返りして優菜の豊満なバストの谷間が露になって、Yシャツのボタンが弾けそうなだけでなく、ちょっとエッチな寝言を言うと……
アカン!アカンよ!マイク!!落ち着こうか!
「あっ!ダメぇ!!大翔!」
どんな夢見てんだよ!優菜の奴は!
「大翔ぉ……もう、強引なんだから……」
えっ?何?俺、優菜の夢の中でどんな事してんの?一応、俺ってヒーローであり主人公だよね?!
やべぇよこのまんまじゃファウストが打ち切りになるよ!
何処のエロ小説だよ!この展開は!
本業の骨接ぎ作者が異動によってドタバタして更新が出来なくて再開して早々にコレかよ!!
「大翔ぉ私の初めて……」
「ウワワアアァァーー!!!それ以上言うな優菜!!マイクも落ち着けえぇ!!悪霊退散!!!心頭滅却!!!」
俺は机に、ひたすら頭を、ぶつけては叫んでいた。
「ん、ん~。大翔、朝から、うるさいよ~……」
優菜が目をこすりながら機嫌が悪そうに起き上がる。
優菜は低血圧で朝が弱いのが仕方がないけど……
優菜、誰のせいだと思ってやがんだああぁぁーー!!!
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