第13話 呪怨の堕天使-死ニタイ……生キキテモ地獄……-
竹内の心の叫びはクラスの連中に届いただろうか?竹内に対する誤解も解けたのか?すると手塚は立ち上がり言った。
「私、竹内さんを誤解していました……竹内さんは本当に好きだったんですね……悪いのは前の担任の先生で……竹内さんは裏切られて、私……恥ずかしいですわ。イジメを止められなくて……」
手塚の言葉でクラスの全員が自分達の間違いに気づいて、中には泣き出した生徒もいる。明日、竹内を迎え入れる様に言って授業の終わりのチャイムが鳴り、俺は教室へ出た。俺は竹内の寮に行く事にして、急いで学園を出た。
俺は竹内の寮に着き、ドアの前で2回ノックすると竹内はドアを開いて出てきてくれる。
「はい。」
「よっ!竹内。」
「先生!」
竹内は静かにドアを開けて俺を見るなり嬉しそうな顔をして抱き着いた。ちょ、む、胸が当たるんだけど?
俺は理性が崩壊する前に竹内を離して早速、今日の報告。
「取り敢えず、今日、クラスで竹内の誤解を解いたぜ。」
「え?本当に?」
「あぁ!本当だ。だから、明日から学校に来いよ。」
「ありがとう!先生!」
すると竹内が再び抱き着く。ちょ!ちょっと!だから胸ががが……
すると竹内の声を小さくしながら泣いていた。
「先生……あり、ありがとう……先生だけ、だったよ?私の為に……」
「当たり前だろ?俺は竹内の先生だ。可愛い教え子の為なら何だってするさ。」
竹内は俺から離れて少し目を赤く腫れながら笑顔で言う。
「先生。本当にありがとう。私ね、先生って、凄く優しいんだね……だから……」
「だから?」
「ううん!なんでもない!また明日ね先生!」
「またな。」
竹内は意味深な事を言った後にドアを閉めて自分の部屋に戻り、俺も夜のパトロールがあるので祐司と響也と待ち合わせしている集合場所に向かう。
結構、大きいんだな……竹内。
そう思いながら向かうが夜の学園内のパトロールをしたが異常は特に何もなかった。ただ、パトロールは何もなかったけどさ。だけど嵐の前の静けさみたいで少し不気味だったのは心に残っている。
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