第12話 愛と憎の堕天使-何デ?私ヲ受ケ止メテクレナイノ?-
そして、続けて佐々木は可憐な姿から想像付かない禍々しい声で言い放つ。
「次ハ仮面ノ戦士ファウスト。オ前ダ……」
俺は今、祐司と響也と一緒に校内の見廻りに行く所なんだけど、響也が何時になっても来ない。待ち合わせ場所の集合時間は、とっくに過ぎているのにな。
「響也の奴、遅くないか?祐司。」
「そうだね。響也に限って遅刻する事は、あんまりないんだけどね。」
「俺、響也に電話してみるわ。」
「んじゃお願い。大翔。」
俺はスーツの内ポケットから携帯電話を出して響也に電話。2回コールを掛けてから響也の携帯から電話に出る。
「おい、響也。もう集合時間はとっくに……」
『残念ダナ。仮面ノ戦士。』
その台詞に俺は電話の主が響也じゃない事に気付く。響也の声じゃない!それに俺を仮面ノ戦士って言う、その呼び方はべリアル!
「おい!てめぇ!響也をどうした?!」
俺は声を荒げながら携帯電話に叫ぶ。
『マァ、少シ眠ッテモラッテルダケダヨ。オ前ノ大事ナ生徒ト一緒二。マァ、コノ敷地内二、イルノハ確カダカラ。』
「おい!いったい…」
そう最後まで言う前に電話が切れて俺の電話での様子の異変に気付いた祐司が急いでやって来くる
「響也がべリアルに捕まった。それに俺の生徒も……」
「マジかよ!」
「響也と俺の生徒は校内の敷地内にいるみたいだな。」
「わかった。手分けして探そう!」
「あぁ!」
俺と祐司はその場から走り去り手分けして響也と俺の生徒を探す事にして祐司は校内で俺は外の辺りを探す事にする。
「響也!響也どこだ?!響也!」
俺は響也の名前を呼びながら探すが中々、見付からない。俺は敷地内の林の中を探す事にする。
「響也!何処にいる?!」
すると、林の影から縄で縛られた響也と、もう1人、俺の生徒でもあり高等部の生徒会長である手塚琴美もいる。
「響也!手塚!」
俺は急いで2人の元に駆けつけるが2人共に気を失ってるのか意識がない。俺は2人の縄を、ほどこうとするが後ろから俺の後頭部に強い痛みが襲い掛かる……俺は後ろを振り向くと……
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