第11話 ドキドキ☆女子高潜入!乙女パラダイス♀− 何か違くね? by飯島大翔。藤田祐司。大和響也−

祐司は理事長室の扉にノックをコンコンと2回ほどして扉を開けて理事長室へと入り挨拶する。


「失礼します。警視庁の第零課公安の藤田祐司です。」


祐司に続いて俺と響也も入り一礼して部屋の中へ入ると目の前に理事長らしき白髪に少し小太りな男性が座っていた。


「君達が警視庁の方たちかね?」


「はい。藤田祐司と言います。」


「飯島大翔です。」


「大和響也です。」


祐司が理事長に自己紹介した後に俺、響也と順番に自己紹介しいき理事長が話し始める。


「わざわざ遠くから来て頂いて有り難うございます。警視庁の方達。用件は警視総監から聞いていますね?」


「はい。」


「この藤田君も聞いていると思うがカンナマリア女子学園は創立100年を越える伝統校で私はその4代目の理事長になります。先代の父に祖父、そして曾祖父とこの伝統を受け継ぎ、また後の代までこの伝統を受け継いで欲しいため、警視庁の方達に早期に事件解決をお願いした所です。」


なるほどな。そりゃ100年も越える伝統校だけあって、この学園に傷を入れる事が出来ないし、ましてや伝統を守る為には、今の状況を打破しないと先代の理事長達に申し訳ないって所か?


「理事長のおっしゃいたい事は概ね理解しました。早期に事件解決の為に僕達も全力を尽くします。」


「おぉ!そうですか!さすが警視庁の公安の方達だ。」


「それでは早速ですが全校集会を体育館で開いてもらい、僕達の紹介をしてもらいますか?」


「はい。分かりました。すぐに全校集会を開きますね。」


そう言う事で俺と祐司と響也は理事長に案内されて体育館へ向かう途中、聞いた話によると事件の被害者は全員、高等部の2年D組の生徒3人らしい。


勿論、俺が担任として受け持つクラスは2年D組だ。今の所、クラスは52人で1人は不登校との事みたいだな。それに化け物の目撃情報もあるため、教師としての職務の後に俺達3人が校内の見廻りをする事にした。


まぁ、響也は夜の学校には幽霊が出そうだから怖がっていたけどな。そんな感じで事件解決まで俺達は教師専用の寮で寝泊まりする事になる。

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