第7話 食人の堕天使-食人ノ衝動-

再び新聞記事を読み出した祐司。だけど祐司が珍しく険しい顔をしていたから話し掛ける事にしてみる。


「祐司。そんなに険しい顔して、どうしたんだ?」


「ん?あぁ。丁度、捜査している事件があったからさ。」


祐司は今、捜査している事件の記事を俺に見せると内容は俺が祐司が来る前まで読んでいた『またもや惨殺死体!止まらない猟奇な殺人事件!』の記事だ。


すると祐司は続けて俺に話す。


「今、この猟奇殺人事件を公安で捜査中でね。犯人は、ここ半年近くに渡る猟奇殺人事件の同一人物による犯行という事で捜査してるけど……」


「けど?」


「俺は、この事件の犯人を知ってるんだよ。監察医による司法解剖を見て確信したよ。あの殺し方といい、残虐な手口……犯人は同じ職場の先輩と上司を殺した奴だって……」


俺が知っているべリアルは祐司も知っているべリアルだと?祐司の職場の先輩と上司を殺したべリアルは優梨を殺したべリアルと同じなのか?


俺は祐司の言葉を聞き、祐司に色々と聞こうとした瞬間に、テーブルに置かれた祐司の携帯が鳴る。


「ゴメン、大翔。電話だから1回、店の外に出るね。」


祐司は店の外に出て電話に対応すると何か話している様だけど店の中からじゃ会話が聞き取れない。電話が終わったら色々と聞く事にしようと思いながら待っていたが、電話が終わり祐司は少し焦っている。


「ゴメン!また捜査に戻らなくちゃいけなくなったから、はい!お金は置いとくね!じゃあね!」


そう忙しなくお会計を済ませると祐司は急いで店を出ていく。結局、猟奇殺人事件の事は解らないままだったな。



時刻は午後4時40分。そろそろディナーの時間だから休憩も終わりにして仕事に戻るかな?俺はコーヒーを飲み干しマグカップを洗浄に出し、食器を洗い始める。


そして、ディナーの時間になり客足も増えてきたので、仕事に集中する事にしディナーも、いつも通り何事もなく終わり、後片付けして店を閉めて、俺は自分の部屋に行く。自分の部屋に入り、イの1番にベッドにダイブし天井を見上げる。


そして、祐司との会話を思い出す。前に祐司と再開した時に話してたっけな?

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