第7話 食人の堕天使-食人ノ衝動-

「ん~。アジフライ定食で御飯は大盛で~」


「わかった。」


祐司は相当、腹が減っているのか力無く席に座わり込み俺はオバサンのもとへ行き注文をする事にする。


「アジフライ定食で御飯大盛を1つ。」


「はーい。」


オバサンが返事したあとに続けて言った。


「あっ、ひろ君はもう少し休憩してても大丈夫よぉ」


「でもオバサン。」


「良いのよぉ。折角、友達が来てくれてるんだから一緒にお話してきなさい。」


「そうですか、有り難うございます。」


俺はオバサンの言葉に甘えて祐司の座っている席へ行く事にして祐司と向かい合う形で座る。


「祐司、ここ座るぜ。」


「良いよ~。大丈夫なの?店は?」


「もう少し休憩してて良いってさ。」


「そうか~……」


どんだけ腹減ってんだよ?物凄く顔に元気が無く、今にも死にそうな目をしている祐司。暫くするとオバサンが料理を運んで来て祐司の目はキラキラとしていくのが分かる。餌をお預け状態にされて、やっと餌を食えるとわかった犬かよ?


「はい、アジフライ定食の御飯大盛ねぇ~。」


「わーい!有り難うございます!頂きまーす!」


祐司は、すぐに箸を持ち食べ始めた。


「はい、ひろ君にはコーヒーね。」


「有り難うございます。」


俺は角砂糖を1つ入れてミルクを入れて祐司は相変わらずの食欲旺盛の大食漢ぶりで食べていて俺は祐司が食い終わるまでコーヒーを飲みながら再び新聞記事を見る事にした。



15分くらい適当に新聞を読んでいると祐司の箸を置く音が聞こえてくる。


「ご馳走さま出したー!」


「はいはい、お粗末さん。」


俺は祐司の食い終わった食器を洗浄に持っていき、アレ?御飯の量、結構あったよな?あんな短時間で、よく完食したよな?


そんな風に考えつつ再び席に座わり、すると祐司が俺がさっきまで読んでいた新聞記事を読み出す。


「ん?どうした祐司。」


「あっ、ゴメン。勝手に読んじゃって、まだ読む?」


「いや、もうほとんど読み終わったから大丈夫だ。」


「んじゃ、もうちょっと読んでるよ?」


「あぁ良いぜ。」

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