第7話 食人の堕天使-食人ノ衝動-
『またもや惨殺死体!止まらない猟奇な殺人事件!』
俺はそんな見出しを見ながら新聞を読んでいて時刻は午後3時20分と店のランチタイムのピーク時間は過ぎ少し店の客足も少なく休憩を取り事にする。
俺はコーヒーを飲みながら新聞の記事を読んでいくと記事の内容は簡単に読むとこんな感じ。
昨夜、仕事帰りの男性が道端に人が倒れたのを見掛けたようだ。
男性は心配になり倒れている人の体に近付くと鉄の臭いがしたようだが、男性は気にせず肩を叩くと、なにやら手に液体の様なものが着いた様子。
男性は不審に思い、携帯のライトを当ててみると、倒れている人は血だらけの女性だった。男性はすぐさま、警察と救急隊に連絡。
救急隊によれば既に女性は息絶えていて原因は失血死と見ている。
その後、女性の遺体は警察に引き渡し監察医による司法解剖。女性の年齢は20代~30代
女性の顔半分は何かの刃物によって抉られ、頭蓋骨が見え、右腕は無く、両方の足は膝から下が無く、更には腹部の左半分も抉られ、抉られた腹部には歯形も残っていた。
警察も無くなった女性の身元を確認を急ぐと同時に、女性が倒れてた付近に右腕、両下腿を探す事にするという。
犯人に対する手掛かりは無く、ここ半年近くに渡る猟奇的な殺人事件と同一人物による犯行というのが警察の見解。
この新聞記事を読んで頭に浮かんだのは奴しかいない。いや、奴しかあり得ない。優梨を殺した、あのべリアル。
忘れもしねぇぞ。あの出来事、あの狂気としか言いようがない、ニヤケ面。見つけたら絶対にブッ殺す!
俺はいつの間にか新聞を、くしゃくしゃにしてしまう程に手に力が入って、そこで、店に客が入ってくる。
「いらっしゃいませ~。あらぁ~」
そうオバサンが出迎えて、どうやらオバサンの知っている人の様子。こんな時間に誰かよって思いつつ見ると祐司だった。
「やぁ、大翔。休憩中に悪いね。」
「別に大丈夫だ。どうしたんだ?」
「少し事件の捜査してたら昼御飯、食べれなくてね。お腹空きすぎて力が入らないや。」
「そうか、何頼む?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます