第7話 食人の堕天使-食人ノ衝動-
「集マッタカ。」
ここは人が寄り付く事がない地下にあるべリアルの住み処。そこで再びべリアルが結集された。だけど前回と違うがある。その違う所とは、前回はべリアルの幹部とそれぞれの族を束ねる長だったが、今回だけは違う。
今回はべリアルが全員いる事だ。いや、全員ではない。ただ1つ空席を除いて……
べリアル達は広く円いテーブルに座っていて順番はラビエルを中心にして時計回りの順番を追っていくとこういう順番で、ついでに今いるべリアルを紹介しよう。
ラビエル、ハモン、シヴァ、スサノオ、セイテンタイセイ、トナティウ、セイオウボ、キュベレ、ダイアナ、オシリス、ヴィシュヌ、フォルトゥナ、アナトノルン、オーディン、ヴァルキリー、ベス。
そして、空席が1つがあり、ウリアの順番になっている。
「デハ、1人足リナイデスガ始メマショウカ。」
ハモンは会議の始まりの宣言をする。
「ハモンサン、1人ダケ空席デスケド良インデスカ?」
オシリスが口を挟むがハモンは至って問題が無さそうな口ぶりで言う。
「ア~、彼デスカ。」
そう言い掛けた所でヴァルキリーがオシリスに言う。
「『トラロック』ナラ今、食事中デス。」
「ヘェ~。トラロックノ奴、相変ワラズ良イ趣味シテルネ~。」
その1つの空席はトラロックというべリアルが座るらしいのだが、全員事情を知っているのか、誰1人とトラロックというべリアルを咎める者は居ない。
「仕方ナイデスヨ、オシリス。ソレガ彼ノ欲望デスカラ。」
「俺ニハ到底、理解ガ出来ナイネェ。」
ハモンは仕方ないと言うがオシリスからみると気味が悪いらしい。いや、此処にいるべリアルが理解に苦しむのら不思議じゃないだろう。
「デモ、トラロックハ、チャント人間ノ血ヲ集メテルカラ其所ハ咎メナクテモ、良インジャナイ?オシリス。」
「アン?俺ハ会議ヲ、ホッタラカス事二苛ツイテンダヨ!」
今度はセイテンタイセイがオシリスに言うがオシリスは少し、機嫌を悪くした様子で声を荒げる。
「シカシ、オシリス様、食事中ノ彼ヲ邪魔スルト我々デモ手ヲ焼キマス。其所ハ下手二邪魔シナイ方ガ無難カト?」
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