第5話 新たな戦士-さぁ堕天使よ断罪を行う-
アパスルは、そのままヘイムダルに切りつけ、ヘイムダルの鎧は溶かされ、アパスルが切りつけた痕が、くっきりと残っていた。
「グッ……ナンダ!コノ熱サ!」
ヘイムダルは片膝を着き苦虫を噛み潰した様に言う。俺も何が何だか解らない。いきなり出てきてヘイムダルというべリアルと戦う。今はっきり言える事は俺と同じべリアルを倒すのが目的だが、そのアパスルという奴が味方なのか敵なのか解らない。
もしアパスルがべリアルを倒すのが目的だとしても、考え方が俺とは全く逆かもしれないから、同じ味方とは限らない。
「行くぞ……」
【242 Reject Ready】
アパスルは再びグリップのボタンを242と押す。すると剣は銃口に収まり、アパスルは銃をベルトの右脇のポケットにしまう。
銃をしまった瞬間に右足の膝下から炎を纏い、ヘイムダルに蹴り掛かる。
前蹴り、下段蹴り、回し蹴りと連続で喰らわす。
「ウゥ……グッ……」
ヘイムダルは熱さと痛さを同時に喰らいよろめく。
「止めだ。」
アパスルは、もう一度、銃を取り出し、グリップのCLEARボタンを押す。
【Reject Energy Charge】
機械音が鳴りCLEARボタンを押したと同時にベルトから右足に雷が纏い始め雷が纏ったと同時にアパスルは銃を再びしまい跳躍する。
【Heat Break】
機械音と同時にアパスルの必殺技ヒート・ブレイクをヘイムダルは喰らい、爆発した。俺が苦戦していたヘイムダルというべリアルをあっさり倒したアパスル。
いったい何者で誰なんだ?そして、ゆっくりとアパスルが俺に近付いてくる。もしかすると襲われるかもしれない。
俺は左手首の甲にある刃を構える。
「そんな警戒しなくて良いよ。」
アパスルは銃身とグリップを外し、変身を解き続けると見た事ある顔が現れる。
「ねぇ。大翔。」
それは紛れもない。さっき数分前まで俺の店にいた男。俺の高校時代の友達でもある藤田祐司だ。俺もアパスルの正体が祐司だとわかったので変身を解く。
「なんで祐司が?」
「まぁ、色々と事情があってね。その前に、この子を紹介しないとね。」
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