第5話 新たな戦士-さぁ堕天使よ断罪を行う-

「道案は私がします。」


「おぅ!頼んだ。」


俺はアクセルを回し、走り出しす。バイクを走らせながら、ふと疑問に思った。

べリアルが出てくるのも久しぶりだ。ここ数日間は全く出現しなかった。


べリアルが出る場合は俺かダビデにべリアル出現の合図があるはずだ。ここ数日間、出てこなかった理由は?


べリアル側の何かの罠か?それとも何かをする準備だったのか?


「マスター。べリアルです。」


俺は一端思考を中止させてバイクから降りる。


「初メマシテ仮面ノ戦士。私ハ魔族ノ゙ヘイムダル゙ト言イマス。」


礼儀正しく深々と頭を下げるヘイムダルというべリアル。


ゴツゴツの筋肉隆起の上に金ピカの鎧を身に纏う騎士のべリアルの様だ。


「サァ、仮面ノ戦士。私ト戦イ、ソノ命ヲ貰イマス!」


「戦ってはやるが。命は差し出す気はねぇよ。」


「ナラ、チカラヅクデ!」


「やってみな!」


ファウストグローブを嵌めて両手を腹部に当てるように構え、ファウストバックルを出現させて、ファウストフォンを開き、CLEARボタンを押し、さらENTERボタンを押す。


【Standby OK Master】


ダビデの機械音が鳴る。


すると剣を抜いたヘイムダルは俺に襲い掛かろうとしたが、難なく避けた後。


「変身!」


掛け声と同時にファウストフォンをファウストバックルに入れてる。


【Wake Up Change】


ダビデの機械音と同時にファウストに変身。



「さぁ、裁きの時間だ。」


両手の掌を合わせ地面に両手を着きしゃがみながら、地面を着き、何かを出す様なイメージで手を挙げると地面から銀色の槍を出す。


俺ははヘイムダルに向けて槍を振り回し、同時にヘイムダルも剣を捌いき、お互いに武器を交差させて武器同士が、ぶつかり合い火花を散らす。


ヘイムダルの攻撃を避けてボディーに突き刺そうとしたが、あの鎧で、さらに筋肉の固さの上、全く刺さらない。むしろ固すぎるため俺の手がジーン、ジーン痺れた。


ヘイムダルは一瞬の隙をついて剣を上から降り下ろし俺は槍でガードしたが、槍はガードしきれず見事に真っ二つに割れ、俺にも肩からボディーへとダメージを喰らい後ろの壁に背中がぶつかる。

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