第5話 新たな戦士-さぁ堕天使よ断罪を行う-
『あっ私はそろそろ帰りますので。』
『てめえ!人の話を聞け!帰るな!』
そう言った後にヨハネは次元の歪みの元へそそくさと帰っていった。
『あんの野郎!』
『まぁマスター。その内、解る事ですので早く帰らないと。』
『ん?やべぇ!』
俺はふと腕時計を見ると旅館の朝飯の時間だと気付いて全力疾走で旅館に戻った。
あれから数日。べリアルは音沙汰も無しで現れる気配も感じない。
ったく!いったい誰なんだよ!俺の知り合いって!
すると店のドアが開く音が聞こえ俺は振り向くとお客が入ってきた。
「すいません。まだ大丈夫ですか?」
「えぇ、大丈夫ですよ。お1人ですか?」
「はい。」
「新規お客様入ります!」
そのお客は上着を椅子に掛けて座り、お客は随分と若い男で年齢は俺と優菜と同じかちょっと歳上に見える。
黒髪の短髪で顔も整っていて、白のYシャツに黒のベスト黒のデニムパンツをはいていた。
でも、俺には初対面には思えなかった。何処かで見たことあるようなぁ……でも誰だっけ?ん~……思い出せないな……
「あっ、すいません。注文良いですか?」
「あっ、はい!」
すると若い男のお客に呼ばれ行くと男は俺に話し掛けられる。
「あれ?もしかして大翔?」
ん?なんで俺の名前を?いや待てよあの顔は見たことある。
「もしかして、祐司か?!」
そして、男は嬉しそうな顔で立ち上がり両肩を手で掴んだ。
「やっぱり大翔だ。俺の事を覚えてたんだ!」
「久しぶりだな祐司。もう高校卒業して以来か?」
「うん!そうだよ!大翔は元気してた?」
俺は祐司の無邪気な言葉に少し胸をチクリと痛むのが分かる。数ヶ月前までは元気にしてた……むしろ幸せの絶頂だったが……
「どうしたの?大翔。なんか悪い事を言った?」
「いや、元気にしてたぜ俺は。」
そうだ。祐司は昔から勘が鋭い奴だったからな。
「そうか、元気なら良いや。あっ、そーだメニュー頼まないと!…オススメとかないかな?」
「ん~。今日はオムライスかな?」
「んじゃオムライスをお願い。」
「おぉ、じゃあオムライスを1つお願いします!」
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