第4話 精霊の長老 -我ラノ理想-

俺ば彼女゙という言葉に引っ掛かったが、そこはスルーして外に向かう事にする。



靴を履き行きの道で通った下り坂へ足を運ぶ。行く時は余り気にしていなかったせいか周りは古い商店街だ。まだ早いためか店は開いておらずシャッターが閉まっている。


帰りにお土産を買うときに寄ろうかなと考えていると、いきなり頭の中に耳鳴りみたいな音が響く。


「この感じは……」


「マスター。べリアルが出現しました。」


ダビデがズボンのポケットから出てきて言った。


あんな夢を見た後に…。仕方ない早く行こうと後ろを振り向くと目の前にべリアルが立っていた。


「べリアル……」


「初メマシテ。仮面ノ戦士。ワシノ名前ハ精霊族の長゙ノーム゙ダ。」


俺が軽くドスのきいた声を発しながらも淡々と自己紹介したノーム。俺はあの夢を見た後にべリアルが出たためか今は虫の居所が悪い。


ファウストグローブを嵌めて両手を腹部に当てるように構え、ファウストバックルを出現させて、ファウストフォンを開き、CLEARボタンを押し、さらにENTERボタンを押す。


【Standby OK Master】


ダビデの機械音が鳴る。


「俺は今、機嫌が悪いんでな!直ぐに片付けるぞ!変身!」


大翔が掛け声と同時にファウストフォンをファウストバックルに入れて


【Wake Up Change】


ダビデの機械音と同時にファウストに変身。


突進しながら右のストレートパンチをノームの顔面に喰らわそうとしたが、ノームの前に薄紫色のバリアが出現し右のストレートパンチはノームに届かない。


「何だよ!このバリアは?」


「わかりません。マスター。概ねノームの能力かと。」


「フフフ……」


ノームの不適な笑いをカチンときて両手の掌を合わせ地面に両手を着きしゃがみながら、地面を着き、何かを出す様なイメージで手を挙げた。


地面から銀色の槍が出てノームに向けて槍を突き刺そうとした。しかし、またもやノームはバリアを出現させ槍の攻撃も届かない。


「面倒な能力だな!」


「ドウシタ?ワシハ一歩モ動イテイナイゾ」


「んだと!」

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