第2話 風の堕天使−人間ノ血コソ切リ札ノ鍵−

「グッ、コンナモノ……」


ウンディーネは無理やり鞭を千切ろうとしたが、せっかくのチャンスを逃さない。


「させるかよ!」


急いで両手の掌を合わせて鞭に触れた。

その瞬間に鞭は元の金属に戻った。


「ナ……ナンダト!」


ウンディーネは金属に巻き付かれたままの状態になって身動きが取れなくなった。


その瞬間に再び両手の掌を合わせ今度は右足に添える様に触れた。


【Right Foot Clow】


ダビデの機械音と同時に右足に爪の様な物が出てきた。



身動きの取れないウンディーネに思いっきり蹴りを浴びせた。


「ウッ……」


ウンディーネが倒れ込んだ瞬間にファウストフォンを開きCLEARボタンを押した。


【Right Foot Energy Charge】


ダビデの機械音と同時に右足にエネルギーが溜まり始めた。


「止めだ!べリアル!」


と言った瞬間に跳躍し、ENTERボタンを押した。


【Crusher Open……】


ダビデの機械音と同時に仮面の口元から牙が出てきた。


【……Assault Strike】


アサルトストライクを発動しエネルギーを溜めた右足をウンディーネに飛び蹴りを喰らわす。ウンディーネはアサルトストライクを喰らい爆発した後、俺は変身を解く。


「見事です。マスター。錬金術を利用し槍から鞭を性質変化は」


「あぁ、咄嗟に考えたんだ。警察がそろそろ来るからこから早く出よう。」


「はい。」


俺はダビデをズボンのポケットにしまい外に出る事にする。


外に出た俺は優菜を探し始めると少し遠くから声が聞こえてくるのがわかる。


「大翔!大丈夫だった?」


優菜はちょっと涙目だった。


「大丈夫だったよ。」


「もう……心配したんだからね!」


「あぁ~、それは悪かったな……」


「それで様子はどうだったの?」


「ん~俺もよくわかんなかったな~……」


ちょっと嘘をついてみる。実際に化け物がいたなんて信じなさそうだし……


「そっか~。」


「今日はもうアレだし帰るか?」


「そうだね~。帰ろうか。」



俺と優菜はバイクに跨がり家に帰る事にする。

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