修学旅行─四日目:テーマパーク
ついに修学旅行は最終日になってしまった。今日で関西の地を去ることになる。また来ようかな。個人旅行で。
今日はテーマパークに行き、夕方くらいに空港に行くことになっている。お昼はテーマパークで食べるから、お金かかりそう。こういう所の食べ物って高いよね。キャラクターコラボ代なんだろうなー。
班ごとに行動することにはなってはいるが、大城はテーマパークに入るなり香緒里のもとに走って行ってしまった。まあいっか。
「委員長は彼氏が他校だから大変だよな」
「浮気されそうで怖い」
「浮気されたらシメるから大丈夫よ」
「……わお」
「木本くんは彼女のところに行かないの?」
「ここ、何回も二人で来てて、他の人と回ろうって話になってるから大丈夫」
「……そうなの」
いろいろすごい二人だった。
☆
「やっぱりまずはここだよな」
とある少年が突然魔法使いの学校に通うことになった、というストーリーの小説をモチーフにしたエリアに来た。ここでは杖が買えるらしい。
「魔法が使える世界だとしたら、どんな魔法が使いたい?」
「んー、好きな人が依存してくれる魔法?」
「確実にモノにするのか……悪くないな」
「くだらない国境を取り払い、世界をひとつに結び、疑いやいがみ合いや傷つけ合うことなく、格差をなくし、誰の子供も自分の子供のように愛する世界にするための世界征服ができる魔法」
「どこの悪の秘密結社?」
続いて、アメコミエリア。
「このヒーローってクモに刺されてヒーローになったんだっけ」
「作品によって違うよ」
「あー、あとから設定が変わる奴ね。よくあるよな」
「このジェットコースターだとコウの言った入りだった気がする」
「そりゃ楽しみ」
なかなか楽しかった。熱風と水しぶきが臨場感があって良かった。
☆
「んー……」
「むにー……」
帰りの飛行機。はしゃいだ二人は俺の横でぐっすり。三人でまた来よう。将来設計きっちりしないと。
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