第62話
お昼は、さおりの豆腐料理。
毎回、ちがった料理法をしてくるので、感心する。
でも・・・
さすがに、飽きるが、口にはしない。
嬉しそうなさおりを見てると、何も言えない。
で、食休みの後は、さくらとプールで水遊び。
こう表記しないと、地獄だ。
泳げない僕にとって・・・
で、晩御飯までは、時間があるのだが・・・
まだ会っていない動物って何だ?
一通りは、見た気がするが・・・
細かく言えば、殆ど見てない。
「泰道くん、ご紹介」
さくらが、部屋に入ってきた。
もう、少しの動物では驚かない。
さあ、来い。
「オオサンショウウオの、太陽くんだよ」
こけた・・・
さも、当たり前のように言わないでほしい。
「驚いた?」
「驚くも何も、天然記念物だろ?」
「そうだよ」
「飼っていいのか?」
「細かい事は、気にしない」
細かくない。
逮捕されても、知らないぞ。
「冗談よ。この子は君に見せただけ。すぐに逃がすわよ」
いや、そういう問題ではない。
「で、本当に君に紹介したかったのは・・・」
「うん」
「ヤゴのフライくんです」
昆虫ですか・・・
初めてだな。
「で、このフライくんなんだけど・・・」
「そろそろなんだよね」
「羽化?」
「うん」
「何のヤゴかな・・・」
ギンヤンマだな・・・おそらくは・・・
「でね。宿題なんだけど」
「まさか。羽化するところを記録しろとか?」
「ピンポーン。さすが泰道くん」
当たっても嬉しくない。
「なぜ、さくらはしない」
「もちろん、私もするわよ。」
「一緒に・・・では、ないよね?」
「ううん。ふたりで・・・」
簡単に言わないでほしい。
「わかったよ。さくら」
「うん。よろしい」
「でも、妙な事したら、大声だすからな」
「それは、女の子のセリフ」
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