第68話 カイジ、美味しんぼ鼻血事件、日本というマトリックス世界における小説家の使命

『賭博黙示録カイジ』(URLを選択して右クリックでリンク先に飛べます)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%AD%E5%8D%9A%E9%BB%99%E7%A4%BA%E9%8C%B2%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%B8



 この漫画を知ってる方も多いと思います。

 今の資本主義社会の構造がよくわかる作品になっています。

 シリーズで2000万部超えてますし、漫画界では殿堂入りしてますね。

 藤原竜也主演で、シリーズ2作が映画化もされてますので、知ってる方も多いと思います。アニメにもなってますね。


沼を強行突破するカイジ(アニメを編集した動画が多数ありますが、ストーリーも内容が変わってます、爆)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm25023275



 シリーズ一作目の『賭博黙示録カイジ』は今、電子書籍としてネットで5/31頃まで無料公開されていて(ただしネット書店登録が条件とか)、アンドロイドとかのアプリをインストールして、無料で13巻読めたりします。



 特に続編の『賭博破戒録カイジ』では、主人公カイジは地下の強制労働の世界に放りこまれてしまって、そこから脱出する手段として、カイジはサイコロ博打のチンチロに挑むことになります。


 この辺りの話を読んでると、お金を儲ける側と消費者である我々の関係が資本主義社会の仕組みが身に染みてわかってくる名作になっています。


 


 このカイジを見ながら、美味しんぼ鼻血事件というものを考えていました。


 『美味しんぼ鼻血事件』というのは、美味しんぼの主人公の山岡と、父の雄山が福島の原発事故の放射能によって鼻血が出たという描写をして、風評被害として、国と自治体が批判してる事件のことです。ネットでも話題になってます。


 僕もいろいろと調べてみましたが、低線量内部被爆による鼻血や身体の被害というのは世界的には認められていません。なぜかというと、それを認めてしまうと、原発自体の運用ができなくなります。


 で、アメリカの核戦略を含めて、そのこと自体が科学の世界や世間的に『なかったこと』になっています。


米国の核戦略の犠牲になる福島と日本、美味しんぼ鼻血問題

http://sakazaki-dc.hatenablog.com/entry/2014/05/16/212435


大本営発表「原発は安全!」

http://my.shadowcity.jp/2014/05/post-4840.html


 

 要するに、この世にないものになっているのです。

 情報隠蔽、統制のようなもので、僕らは『マトリックスの世界』に生きています。

 僕たちが『メディアによって見せられている世界の現実は幻影』です。


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 日本人は意識してないかもしれませんが、日本って、現在もなお、戦後のアメリカのGHQの占領下にある時と状況は変わっていません。


米軍基地は日本各地にあるし、日本人が反乱起こしても米軍機のスクランブルで一瞬で鎮圧されるし、そもそも自衛隊は米軍中心に編成され、日本人の味方でさえないです。


「コードギアス 反逆のルルーシェ」、「ハンガーゲーム」の世界がそもまま実現してる訳で、特に「コードギアス 反逆のルルーシェ」は日本はブリタニア帝国の支配下にあって、「イレブン」と呼ばれれていますが、あれって、日本の現状を表すノンフィクションアニメだったりします。


僕らが見せられている現実こそが、実は幻なんだよね。


ただ、日本人という羊を囲い込んでる枠が大きすぎてわからないだけで、田中角栄とか、小沢一郎とか、ホリエモンなどが時々、その枠にぶつかってしまって、あ、枠があったんだ!ということに気づくわけです。


そういう意味では、僕らがみている現実こそが「仮想現実」のようなもので、「マトリックスの世界」が現実になってると思うとしっくりくる。


アメリカの占領下にある日本、ロシアに編入されるクリミア - 新世紀の生き方、物語の世界

http://sakazaki-dc.hatenablog.com/entry/2014/03/27/103509



映画の中の人々は、人間が創り出した機械(AI)により造られ与えられている20世紀末の幻影を、リアルワールドだと思い込んで、仕事や趣味、セックスなど日常生活を送っている。その中にいる限りは、それが人工的に造られ与えられている幻影であることに気付かない。


ある意味、私たちも似たような状況下にあると思う。


(中略)


それには、まずは、メディアや一部の発信者が振り撒いている情報のどれがホンモノでどれが欺瞞にすぎないかを正しく識ること(一見きれいに見えるからといって正しいわけではない。欺瞞とはそういうものだ)。そして、固定観念から自由になった上で歴史や社会・人間を捉えなおしていくことが重要だと思う。


と、口で言うのは簡単だが、実は「気付く」のは極めて困難である。私たちは、日々繰り返し欺瞞に満ちた情報を大量に摂取して生きているからだ。


しかし、諦めても否定してるだけでも始まらない。インターネットというツールがある以上、可能性に賭けてみるしかないと思う今日この頃…


「マトリックスの世界」

http://blog.goo.ne.jp/nanbanandeya/e/6fa59e73fee3eee5a8f7971361460b3d


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ということで、こういう世界において、小説家の使命とは「小説の中に物語という形で真実を書いていく」ことです。



 実は竹取物語、かぐや姫の物語の中にも、物語の形を借りた『くらもち皇子=車持ち皇子=藤原不比等』批判が出てきます。


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竹取物語に登場する人物は、実在したのではないかという推理は江戸時代から存在した。即ちかぐや姫に求婚する5人の貴公子たちが、ただ一人を除いて実在した人物にたちと比較的繋がり易いのである。この5名の中には藤原不比等も含まれているといわれている。不比等の母は車持氏なのだが、竹取物語にはこれを連想させる「くらもち皇子」が登場する。登場人物の中で、ただ一人だけ実在の人物に直結しないのが、このくらもち皇子なのだ。一般的に車持をくらもちと結びつけるには無理があるが、それだけに余計に怪しいともいえる。藤原氏を批判するには、そのことがストレートに繋がってはまずいのである。


 竹取物語の中でくらもち皇子は、かぐや姫から提示された結婚の条件をクリアするために金にあかせて工人にそれを造らせている。とてもずる賢いやり口で、かぐや姫と結婚しようとした。造らせた蓬莱の玉の枝を持ったくらもち皇子は、いかにも苦難の旅をしてそれを手に入れてきたように演技をした。

かぐや姫は結婚しなければ成らないのかと、絶望しかけた時に工人たちが、くらもち皇子がお金をくれないとクレームをつけて来た。

かぐや姫は喜び、工人たちにお金を払ってやった。かぐや姫にプロポーズした5人の貴公子たちの中で、くらもち皇子だけが汚い手を使って事を成就しようとした。

竹取物語のメインテーマは、くらもち皇子がかぐや姫を騙そうとしたという事である。

平安時代の人々は、藤原不比等母親は車持氏出身くらもち皇子という図式の物語で、藤原氏を批判したのである。 



竹取物語と藤原氏

http://yosirin.exblog.jp/16497514

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実は古事記や日本書紀は藤原不比等らが黒幕となって、藤原氏に都合のいい形で編集されています。


 現実、真実を時の政権の藤原氏が情報統制しようとした書物です。


 ところがですね。この古事記や日本書紀にも「注釈という形で欄外にいろいろと情報、ヒントを残していたりする」そうです。


 僕はそこまで手が回っていませんが、よく調べてはないのですが、古代から、こういうことに編集者そのものが抵抗している跡があったりします。真実のヒントを、読む人が読めばわかるような情報を欄外に書いてる訳です。



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ご挨拶


ようこそ、このブログにおいで下さいました。


ここは、私、雁屋哲が思った事、感じた事、考えた事をとりとめもなく書き連ねる場所です。


何を書いてもそれは私の自由ですが、それをこうしてわざわざ多くの人の目にさらすことになんの意味があるのか、実は自分でもよく分かりません。


物書きの業というか、病気でしょうか。


物書きは、放って置いてもとにかく何か書きたがる。書かずには生きていられない。


そして、始末の悪いことに、自分の書いたものを人に見せたがる。

実に厄介な人間です。


でも、病気だから仕方がない。



なるべく楽しい事を書きたいのですが、このご時世では、中々楽しい事ばかりを選んで書く事には行きません。


私は根が正直である上に、空気を読めない人間なので、このブログを読んで不愉快になる方が居られるかも知れません。


しかし、そこがインターネットの便利なところで、不愉快になった方は、すぐに他のサイトに移ることが出来るので、そうすることをお勧めします。


そんな訳で、これから、色々書いていきます。

ご迷惑様ですが、よろしくお願いします。



雁屋 哲


「ご挨拶 | 雁屋哲の今日もまた」より

http://kariyatetsu.com/about

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 美味しんぼの原作者の雁屋 哲さんの言葉もありますが、以下の言葉がとても好きです。


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物書きの業というか、病気でしょうか。


物書きは、放って置いてもとにかく何か書きたがる。書かずには生きていられない。


そして、始末の悪いことに、自分の書いたものを人に見せたがる。

実に厄介な人間です。


でも、病気だから仕方がない。

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 こういう情報統制下の日本において、マスコミや政府の公式発表によって作り出される世界は幻であり、僕らは文字通り、マトリックスの世界に生きています。


 作家の栗本薫の好きな言葉に「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」(江戸川乱歩)というものがあるのですが、案外、それが真実かなと思えてきます。


 小説、物語というメディアはフィクションであるがゆえに、何の制約も受けません。


 その利点を生かして、創造的な仮説も出すこともできます。

 

大本営発表「原発は安全!」

http://my.shadowcity.jp/2014/05/post-4840.html

 


 ほんと、今の時代は戦中の大本営発表より酷い情報統制の時代となっています。

 確かにネットもあるし、正しい情報を入手はできます。

 それを政府も公的機関が認めなければ「なかったこと」になってしまいます。


 今までの公害問題にしても、原発安全神話もすべて嘘が発覚しています。


 ネットで原発のことを書けば「放射脳」とレッテルを貼られて、批判されることもありますが、粘り強く普通に真実を書いていけばいいかなと思います。


 あまり批判せずに、事実をさらりと書くのがいいでしょうね。

 できれば、物語の形にしてわかる人にはわかる形で。


 以前、書きましたが、攻殻機動隊の「笑い男シリーズ」は、厚生省によって未だに封印されているガンの特効薬「村山ワクチン」がモデルになってるし、 「S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」などは高齢独身者の介護問題と児童誘拐などがテーマになっています。


 

 半村良のSF「産霊山秘録」「妖星伝」などは、地球の生命とは何か?という哲学的テーマを考察したものであるし、隆慶一郎の「影武者徳川家康」「花と火の帝」なども歴史推理物、歴史仮説というものだったりします。


 平井和正の「幻摩大戦」も著者自身の某宗教団体の実体験が反映されてるし、実はフィクションと思われている作品のほとんどが、ノンフィクションだったりするのです。


 当然、「マトリックス」もフィクションの形を借りたノンフィクションですね。


 「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」というのは、案外、ほんとのことかもしれないなと、最近は思います。


 次回は、かぐや姫や桃太郎に秘められた真実を追及していこうかと思います。

 あくまで、予定ですが。


 あ、愛知県に桃太郎神社がある謎ですが、これ讃岐の一ノ宮の田村神社の神主さんの田村氏が武将に逆らって負けた政変で讃岐を追放されて、親戚のいた滋賀県に田村神社があったりして、そこの系統で桃太郎神社ができたらしいです。


 田村氏は元気でやってるよ!というサインのようなものらしく、讃岐の桃太郎神社を模した物らしいです。


たぶん、このブログに書いてたんですが記事が見つかりません。

http://tetsutanaka.blog58.fc2.com/


 







(あとがき)


アンナチュラル

http://www.tbs.co.jp/unnatural2018/


2018-04-19 漫画村問題

http://kariyatetsu.com/blog/1974.php



 「SICK'S」 の独占配信はいいのですが、praviで韓流時代劇が観れないというのは残念で、動画数がもう少し増えて、一ヶ月500円ぐらいなら登録してもいいけど、無料期間が終了する6月には登録解除するかもしれない。

 他の動画サービスの方がいいもんねえ。


 「アンナチュラル」が無料配信されてるのが素晴らしいのですが、これ、かなり傑作です。

 いや、気になってたんですが、いいドラマです。


 漫画村問題問題ですが、確かに著者側の問題は雁屋氏(美味しんぼう鼻血事件からいつのまにか復帰)のいう通りなんですが、


1、サラリーマンなどの一般大衆の年収がここ10~20年で100万近く下がってる。

2、そもそも日本の人口が急速に減っている。読者が減っている。



 そんな時代に売上げが落ちないはずがない訳です。

 そういう視点がすっぽり抜けるなんて、議論の前提が全くできてない訳ですね。

 そんな小学生でも分かることを僕が言わないといけないとは日本人の知的レベルも落ちちゃったんですかな。


 その辺りの数値を組み込んで、売上減少率を出してそれより売上げが下がれば困り物ですが、そこは人口も減ってるのだからAIなどを導入して社員を減らすぐらいしかないですね。


 対策としてはKADOKAWAが得意とするメディアミックスを強化して、色んなチャンネルで儲けを積み上げるしかないですね。


 本、漫画、アニメ、映画、ドラマ、動画と多層展開していって、AIでも使ってリアルタイム翻訳機能を拡充して、多国展開することが急務です。

 世界に出て行くしかない。

 それができない出版社は潰れるしかない。


 漫画村を潰しても、それは第二次世界大戦における戦術的勝利みたいなもので、米軍の多国展開、物量作戦(アマゾンとか)という単純な戦略に負けちゃうことになりますね。

 その先には敗北しかないです。



2018/5/8 6:49

https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/375169170/episode/1044661


2014/05/18 11:27

https://ncode.syosetu.com/n4163bx/68/

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