第280話梅雨明け祭り

 昨日、梅雨が明けた。めでたい。これは祭りをするしかない。ということで、今日は独りでステーキ祭りをした。要は、ステーキ屋でチキンステーキを食べに行った。

 朝起きてすぐにネットでステーキ屋の開店時間を調べた。午前11時からやっている。気合を入れて開店30分前から歩き始めた。炎天下の中、テクテク歩く。セミがちょっとだけ鳴いている。まだ本格的な鳴き声にはなっていない。恐る恐る鳴いている感じだ。日差しも心なしか弱い。まだ真夏のそれではない。風があったので、太陽がテカテカ照っていても平気だ。

 ステーキ屋に着くと、中はまだ客がほとんどいない。タブレットでチキンステーキとサラダバー、ドリンクバーのセットを頼んだ。

 チキンが運ばれてくる前に、サラダバーへ行き、サラダをこんもりと皿にのせる。和風ドレッシングをかけて、とりあえず席に戻る。

 サラダをモリモリ食べる。食べ放題なのでここは気合を入れて食べなければもったいない。キャベツ、レタス、ブロッコリ、玉ねぎ、トウモロコシ、などなどひたすら食べ続ける。しかし、気を付けねばならないのは、メインディッシュが来る前にお腹がいっぱいになってはいけない。その加減が難しい。

 すでにサラダ、三皿目だ。この辺で止めておこう。そうこうするうちに、早くもチキンステーキ登場。ジュージューいいながらの登場だ。

 チキンにガーリックソースをかける。ソースが鉄板の上でジュワジュワいう。

ナイフとフォークで小分けにする。そのかけらをガーリックソースにつけながらいただく。チキンステーキには白いご飯がやはり似合う。もちろん大盛り。

 無心に食べる。ただただ無心にひたすら無心にいただく。アツアツのホクホクなのだが、室内のクーラーがガンガンに効いているので、暑くはない。

 240グラムぺろりといただいた。ごちそうさま。しかし、これで終わりではない。

なんとこの店はフルーツも食べ放題なのだ。祭りにふさわしい。

 杏仁豆腐にミカン、キモモ、パイナップルを皿にとりわける。正直、もうお腹いっぱいな気がしたのだが、祭りなのでしょうがない。フルーツも食べるのである。

 フルーツは二皿いただいた。ごちそうさま。満腹である。気分を落ち着けるために、冷たいアイスコーヒーをいただく。しめにはちょうどいい。

 そうこうするうちに、お客が増えてきた。混んでいる店内は嫌いなので、さっと帰ることにした。ステーキ祭り終了。

 梅雨明け早々にチキンステーキでお祝いしたので、今年の夏は元気に乗り切れそうだ。夏本番である。

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