第275話炭酸飲料
私は日頃、甘いジュースというものを飲まない。飲むのは野菜ジュースだけだ。しかし、今日の仕事帰り、ふと魔が差して、自販機にフラフラと近寄った。甘いだけのジュースは飲みたくないが、ビタミンが入っているのを飲むのは、得した気分になれるのではと思い、CCレモンのボタンを押した。ガタンドタンと落ちてきた。それを持つと、心地よいくらい冷たい。微炭酸なのでキャップを開けるとプシュっという。それがまた清涼感を誘う。
ラベルにレモン34個分のビタミンCが入っていると書いてある。これは得した気分だ。のどが渇いているので、ゴクゴク飲む。炭酸がシュワシュワとのどを刺激する。
うまい。甘いジュースがこんなにもうまいと感じたのは、いつ頃だろう。それを忘れているくらいしばらく飲んでいなかった。ビタミンCが体中にいきわたる。ひたすらに心地よい。
冷たい飲み物が心地よく感じる季節になったのだなぁとしみじみ思った。真夏には程遠いが、もう半袖のシャツで過ごせるほどには、暑い。
また暑い季節がやってくると思うと、うっとうしいと思う反面、ギラギラした太陽が恋しくもある。
この中途半端に曇っている天気をなんとかしてほしいものだ。雨が降るなら降るでじゃんじゃん降ってほしいし、降らないのであれば、太陽の姿が見たい。私ははっきりとした天気を好む。まぁ、わがままは言ってられないが、もうしばらくの辛抱だ。夏至も過ぎたことだし、暑い夏が来るのをじっくり待とうではないか。
それにしても、CCレモンはうまい。たまに買うとしよう。
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