第215話コップ
今日は気分と天気がいいので、ホームセンターまで散歩した。風もなく、太陽がポカポカ照っていた。子供たちが公園で遊んでいる。休日のあるべき姿である。コロナ禍でも子供は元気だ。うらやましい。何が楽しいのかわからないが、皆、すごいテンションである。幸せな生き物だ。
幸せな生物を鑑賞したあと、ホームセンターについた。所要時間30分。家から近いのはありがたい。大きい入り口に人だかりができている。休日のあるべき姿である。まずは日用品コーナーへ、風呂の入浴剤がなくなったので、補充。森林の香りがするのがお気に入りである。風呂上がりに体中から森林の香りがする。とても心地いい。湯舟に入れたときにシュワっと泡が立つのもよい。いかにも入浴剤という感じだ。
そして、店内をブラブラと歩く。もう用事は済んだので、あとは惰性でブラブラする。食器関連のコーナーに来た。あらゆる種類の皿やコップが並ぶ。その中で、フクロウの絵のついたコップが目についた。なかなかかわゆい。コップを右手に持った時と、左手に持った時の両方でフクロウがそれぞれ見えるようになっている。なかなか工夫されている。そして、中に網がついており、お茶っ葉を受け止められるようにできている。なかなか気が利くではないか。もうかなり買う気満々である。
そして、コップの底の値札を見た。1200円。た、た、た、高い。どうしてこんなコップが1200円もするのか。網がついているからだろうか。それとも、フクロウの絵に著作権料が発生しているのだろうか。網などいらないので、せめて700円くらいにしてほしい。うーむ。悩む。相当悩む。フクロウをジロジロ眺めながら、じっくりと考える。1200円。私は本当に欲しいのか。それでもほしいのか。
結論。あきらめることにした。ただのコップに1200円はないな。相当に、かなり懐に余裕があるときにもう一度来てみよう。その時にまだフクロウがおいてあるようなら、その時にあらためて買おう。そう心に決めて、店をあとにしたのである。
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