第137話落ち着かない文章

何かについて批評する文章というものを読むのが苦手だ。批評するときのスタンスは、まず対象に対して否定的な物言いから入ることが多い。肯定的に論じたら、長く語れないというのもあるかもしれないが、これはもう古いだとか、これは間違った論理展開をしているだとか、とにかく批評は物事に否定的だ。そして徹底的に対象を打ちのめした挙句のその処方箋なり、対策がなんとも拍子抜けしてしまうことが多い。あれだけ否定したのだから、その代替案はさぞ立派なのだろうと期待すると、たいてい裏切られる。

 あの攻撃的な、そして上から目線の批評者たちは果たして自分の価値観をしっかりと確立したうえで言っているのだろうか?仕事上、批判しないと成り立たないから都合であえてやっているのだとしたら、読むだけ時間がもったいない。

 ということで、最近はそのテの本は読んでないなぁ。

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