第97話 お話だけで過ぎる時間
翌日俺たちに見送られてナートのお店へと向かった元勇者達、装備やら、食料やらも出してたらぴーちゃんに怒られた、使いすぎって、しゃーないやろ?お店にちゃんと付いて貰わないとー!
だって此処からナートの城下町まで一ヶ月半掛かるって!長いよ!手紙で帰ってくる返事はぴーちゃん読んどいて?
「ピッ!?」ぴぃとらうま!つくるのか!
そこまで……来そうで怖い。
所でドラゴンの素材をここで売るのを考えて居たが。ギルマスがアレだからここでは売らない、城下町で売るしかないな、あそこのギルド嫌いだけど、城下だから交換する金も其なりに有るだろうし?
で、今って何日目?
「えーと……省略しますかね?」
本当に無計画だよね!読み直しも面倒なんだから!濁点忘れすぎ!とか?スマホ歴半年だよ!無理言わないでー!って。
「ピィ!」じかんがあるならだんじょん!
えー?あれ並ぶの?やだー!
「ピァー!」どらごん!わいてるかも!
何匹倒す気なの!?
「ンミミ」にぃに、まほうのれんしゅう
み、みーちゃんまで?
「ンミィ!」しってるの!めてお、ぼうはつ
いやいや暴発じゃないよ!だだちょっと長いなーって思って……はい、練習しますぅ。
ダンジョンの長い列に並んで毛布をバサバサ出す、どーせこの列じゃ朝方位だろう、まったりするのよー!
「ンミー」にぃにーあそんで
おや、遊びますか?空間庫から猫じゃらしを取り出すとみーちゃんの目がキラーンと輝く、口に咥えてフリフリ、フリッ!ペチ!ペチと小さなお手々が追いかける、ふふふ、フェイントもするからね!フフリー!
「ピッ」しょうぶっ
「ミッ!」まけないの!
おお姉妹の戦いなりぃ!
予想外の動きもさせるとわちゃわちゃしてる、混戦しててぴーちゃん叩いてるよー!
「ピー」ぴぃはおもちゃじゃないー
「ミーィ」ごめんなのー
混戦しないよう適度にフリフリするとみーちゃんのが有利、テッテッと捕まえようとするぴーちゃんには不利だ、だが賢いヒヨコは足を使わず体当たりで勝負!何か違う……
((何それ!面白そう!))
ん?と振り返るとヨーンだ、確かシー君とか呼ばれてたな?参加しますか?
((するー!))
三匹の戦いが幕を開ける。
ヨーンはぴぃちゃん並みに手足が短い真ん丸な体だからぴーちゃんと同じコロコロして追いかける、更に違う気がする!
最早猫じゃらし関係ない、三匹で絡まってわちゃわちゃしとるがな。
猫じゃらし咥えて傍観、これはこれでほっこりー、待ちの列の冒険者もほっこりー。
「やっぱり……いきなり走るから何かと思えば……」飼い主、いや相棒参上!
((きゃーおもしろい!尻尾追いかける!))
「ミッ?」ちがうあそびなのー
「ピーッ」ころがすなー
「わんちゃん、今日は飼い主不在?」
コクコク、あいつ寝てたから置いてきた。
「はは、本当賢いー偉いね」
ボッチになった俺をナデナデ、うーんいい、慣れてますねぇー!そこそこ!
「ふははっここがいいかっ」
おう、テクニシャン!気持ちいいー!
頭やら体をナデナデコチョコチョ、あーへそ天しそう、ここではしたくないのにっ!
「ミッ!?」にぃに!?
気がついたみーちゃんが突っ込んでくる、相棒さんの手をペチペチ、俺に触りそうになるとペチ!
「あらら?猫ちゃんはわんちゃん触って欲しくないの?何で?」
相棒さんとみーちゃんの攻防、流石にテイマーだから何となく分かるみたいだ。
「ミッ!」みぃのっ!だめっ!
「えー?何でかなー?わんちゃん触っちゃおー!」「ンミ」させないの
こうして見てるとみーちゃんって俺に依存し過ぎじゃないかなって思えるんだよね、いや嬉しいけどね、百年経っても拾った頃のままな精神状態な気がする、既にへそ天に近い状態で考える事じゃないが。
(神の遣いはやっぱり成長遅いからね、百年でもまだ精神的には一歳位よ、ってか裏山!)
え?それ考えると大体神の遣いは一世紀位生きるって事?
(そうだけど、何で知らないの?)
うーん、俺の神様のせいかな?
(正解過ぎてなんもいえない!)
俺の予想じゃ精々五百年かなって思ってたけど、一世紀か……長いのう。
(体は別に無敵でもないんだから、事故もあるかもよ?)
承知の助ー!
せめて俺が先に逝くことが無いようにしたいね、みーちゃん悲しむの見たくないにぃに。
(見れないだろって言って欲しいの?)
幽体離脱ぅ!
(それゴーストじゃ!モンスターだよ)
えっ!異世界だとモンスター扱い!酷い!
(え?地球は違うんだ、はあーやっぱ謎ぃ)
相棒さんはちゃんとみーちゃんの事弁えてるのか、遊ぶ感じの攻防で終わらせた。
「ふふふーやっぱり猫ちゃんわんちゃん大好きなんだね?いいね、いいね!」
「ミァ?」だいすきなの、なにがいいの?
「感情って大事だよね、シー君と喧嘩した時なんか一ヶ月空間庫使わせてくれなかっての!」
「ミー」そうなの?けんかはだめなの
「でもさ、時々はそういう喧嘩?本気じゃない様なの、あった方がいいと思うんだよね、絆が深まるって言うか、相手の事もっと分かるって言うか?まぁ個人個人で違うのは当たり前だけと、もう少しわんちゃん離れしてみた方がいいかなって、ちょっと思う、猫ちゃんの為にね」
後半は俺に話しかけてた様だ、分かるんだよ、百年で精神的に一歳って言われれも可愛いもんは可愛いでしょーが!!
「おー!わんちゃん反対ですね?猫離れできないのはわんちゃんも同じかー」
くやちぃ言い返せない!!
(い、言い返せない!!離れたくない!)
いや、お前はいつか離れるから。
(やめてー!)
「ンミィ?」なんとなく、わかるけど、わからない?
首をコテンとしてるから分かんないかーってナデナデしてる、何か本物のテイマーってあんな感じなの?すげぇ!
(何かテイマーはパートナーが居ないと成り立たないから結構その絆?って奴大事にするみたい、でもあんたらは別の意味の絆あんじゃん)
たりめーだろ?ヨチヨチ歩きの時からみーちゃん見てるんだよ?裏山だろ?けけけっ!
(おいぃー!何で自慢で返すんだよ!裏山!)
ん?ぴーちゃんとヨーンが大人しくなってると思ったら丸まって、て言うか元々丸いから、大小の黄色い饅頭になって寝てる。おーいいね、ぴーちゃんも色んな人と触れ合って欲しい、金の亡者にはさせんよ!
(教育って難しい…もうミネルバ手遅れだし)
あれは結構早い段階でポンコツだった、手遅れだったんだ気がついた時にはもう遅かったんだ……人間になって、益々ネジがオカシイ。
(いやーあんたが悪いってお父様言ってたんだけと?影響強すぎって!)
そんなーおとうたまのイケズゥ!
(やめろ!聞いてる可能性あんだよー!)
いいよ、聞かれても、おとうたまに会いたい、そして!世界が全てぶっ壊れて神様の存在がプギャーになった時が見てみたい?
(お前のがネジ腐ってるよ!)
チッ気に入らないんだよ、固定概念でしか動けないとか、イライラすんだよ!ロボットかっての!
(……最早誰の代弁だよ……)
ほら!もうダンジョンの待ち時間だけで三千文字近いよー!?なげーそして大して内容がないようなあるような、結果的にない。
(少しだけあっただろ!みーちゃんとか!)
皆ー集まってご飯にしようか!
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