第64話 復活ダンジョンでくっさ!

 かくかくしかじか、って便利だよね、って事で、町に三日間滞在してたらダンジョン復活のお話が!行こう!ボスを倒しにー!


「ピー!」ほうせきじゃー!


 一日乗り合い馬車に乗り到着!したが……すんごぃ人数がダンジョンに並んでる。


 え、何時間待ち?


(いや、転移で入っちゃえば?)


 入り口でカード見せなくていいの?


(言いたかないけど、不審だと思われたんだよ……)


 そ、そうなんだ……


 じゃ、宿の部屋から転移しよう、見られると不味い、転移先人居るー?


(居ないー慎重に進んでるみたいだから)


 ほう、ほう、じゃあ六階にー転移!


 丁度六階の階段前に着いた、人の気配、なし!ここは鎧が居たよね七階はなんでしょー!階段をみーちゃんが自ら進んで登っている!


(ぴゃー!可愛い!!)


 せやなーえっちらほっさら登ってるのはほっこりするぜ。


「のんびりし過ぎると他が来ません?」


 来たら証拠隠滅。


「駄目ですよーカードに載っちゃいます」


 んだよこっちは神様が居るんだぜ?やりたい放題。


(いや、ないから……)


 みーちゃんに合わせて登るんだが、ちょ、みーちゃんと俺の足が止まる……


「どうしたんですか?」


 く……臭い!なんか臭い!


「ウミィ」きもちわるいのー


「?臭くないですよ?」


 馬鹿の鼻と一緒にしないで?


「そういう馬鹿の使い方は違うと思います!鼻は正常です!」


 ひゃーマジ臭い!腐ったにおひ。


(七階はなんとーゾンビでした!)


 ぞ、ゾンビ!?腐ってやがる!


「人間だからですかね?見てきますー!」


 いってらー階段の途中で結界して匂いを防ぐ、みーちゃんももう匂わない?


「ンミ」しみついたかんじなの


 ……なんてこった。


「うええっ!おぇっ!臭い!」


 戻ったポンコツが吐きそう、止めて!


「うえ、腐った人間が……ぅっぷ」


 よし、ポンコツイケ。


「うえ?おぇー」


 作戦はこうよ、息を止めて七階に付いたらお前のファイアーランスで乱舞だよ!


「ならきゅーちゃんでも出来るし!」


 あっあんたみーちゃんに殺らせようなんて!鬼畜にも程がある!


(そうよー!犬が行くとみーちゃんセットだからね!あんたいきなさい!)


「ピ」ぴぃもいるし


 ……臭くないの?


「ピッ」くちでいきする


 成る程!口ではぁはぁはぁ……おぇー!


(いや動物にそれは通用すんの?)


 結界解いて馬鹿だった!おぇっ


「ズルいです結界して!私にも


 できるだろ!


「……でしたー」


「い、いってきまーすー。」


 匂いを取る取る?リカバリーじゃない、んー?何だ?


(浄化でしょ?) そうだ!


(今下降りると八階の階段が無くなるよ?人が居ないと出てこないの、結界で八階までいってからにしなよ。)


 おお!神よ!


(それはもういいっつーの!)


 と、ボゥーンッと爆発の音、アイツまた自分焼いてないかね?


「あっつ!くっさい!熱いし臭い!たすけれ!きゅーちゃん!」


 なにやってんの……


 ダッとかけ登って火が着いたポンコツにウォーターボール!ブッパ、やだー天丼


 ってくさっ!!焦げてくっさい!!


 結界で囲んでも鼻の中にーにおひがのこってる!臭いー!


 結界に囲まれたみーぴー姉妹が階段を登ってくる、ぴーちゃんは咥えられてる。


「ンミ?」けっかいなくすの?


 だ……駄目!さっきより酷い!絶対結界解いちゃ駄目!


「ミゥ」くさいのがびどいの……やだ


 早く八階いこう!多分プッパで階段に居そうな気がする。……ほらね?


「ぐざいーあづいーおぇっぷ」


 はよヒールしろ急いで八階いくぞ!


「あぃああいさーっぁえうっぷ」


 特大ヒールを掛けて八階に付いたら浄化浄化浄化ー!!


「ミイ!」くさくなくなったの!


「ひ、酷かった……きゅーちゃん何でいつもブッパするの……」


 お前が学習しないからだよ!


 勢いで八階に着いたけど、敵はまだ居ない、良かったわー。


「はぁはぁー……すぅー空気が気持ちいいですー!」


 結界してると魔法出来ないのがネックだよなー?チラッ


(いや、変えないから!)


 チッ、ポンコツー敵はどこだ?


「んとー……天井?」


 ん?上を見るとコウモリっぽいのが居るし、何で気づかなかったし。


(テンパってたからでしょ)


「キーッキッー」


 !?痛い!今度は耳が痛い!


「ミウミウー」いたいのぅ


 一旦結界で囲いこむ、何だ?ポンコツが平気な顔してる……


「どうしたんですか?敵前ですよ!」


 だから!痛いの!耳が!


「?何も聴こえませんよ?」


 ぬん?…コウモリと言えば、そうか超音波みたいなもん出してんだな、人間は聞こえない周波なんだろう、人間のダンジョンになんで人間に効かない攻撃すんの?馬鹿なの?


(あれ攻撃じゃないから、だだの鳴き声に反応してるの、耳が良いのが仇になったな。)


 ポンコツいけ!結界がないと無理!


「ええっ!!さっき、やったのにズルいです!きゅーちゃんの番です!」


 ペットの癖にナマ言うな!みーちゃんが痛がってるでしょうが!!


(ハッ!そうだ!犬だけじゃなかった!イケ!ポンコツ!)


「せ、先輩ー!もー!」


 ポンコツが魔法で殲滅してるのを見ている、あのさぴーちゃんは平気なの?


「ピ」へいきじゃないが、さわぐほどではない


 お、お前は武士かっ!!ヒヨコじゃなかったの!?


「ピイー」やれやれ、ひよこだよおにぃ


 ……なんかすいません……


(ヒヨコってのは珍妙な生き物なんだね、あんたの世界って謎多い……)


 こっちの台詞だよ、ポンコツしか居ない神様なんて。


(ミネルバは特別なの、特別!)


「先輩!!私特別ー!!」


(…………) …………

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