第33話 すんごぃチートゲット

 ねぇーお父様ってそんな遠い所にいんの?もう二週間なんだけど?宇宙大丈夫かよ?


(んーお父様のところは正直ぶっとばせば一日位なんだけど、結構相者が多いから?渋滞に嵌まってるのかも?)


 案外お父様って近いところにいんの?紹介してよー?おとうたまー!


(止めろ……神でって意味だからね?あんたが行っても億は掛かるんじゃないの?所詮愛し子って言っても神じゃないしね。)


 おー億……何億後年かかるって事かよ、そんなんポックリ逝けるわー。


「ンミー」にぃにおとうたまいくの?


 え?行きませんよ?お父さん欲しいんですか!にぃにだけじゃ駄目ですかっ!


「ンミ?」ちがうのーかぞくならあいたいの


 おおーそういう事?おとうたまは家族じゃ有りません他人です、凄い他人。


(そこまで関係ない訳でもないだろが、どんだけ自分だけにして欲しいんだよー。)


 当たり前でしょ!おとうたまに懐いたらショック死しちゃう自信がある!


(……あっそーでもマジ遅いな、何か途中で問題があったのかも?)


 ポンコツなら有り得そうで恐いわ。


(とことん信用ないわーまぁ今の状況じゃしゃーないけど。)


「きゅーちゃん!みーぴー姉妹ちゃん、仕入れ行くよー?おいでー」


 お?お仕事ですな!行くぞー!マドロンさんの奢りの時間だー!


「ミー!」いっぱいもらうのー!


「ピッピッ」あんまりおいしいえさがないよ、つまらないの


 と、鳥の餌は確かに少ないよね……




(あーすっかり馴染んじゃって、いいけどさー……ん?この感じ……?)


(……た、ただいま戻りました……)


(お、おかえり、何か凄い憔悴してない?そんな大変だったの?説得無理だったの?)


(……お父様には会ってません……前の世界に戻ってました……)


(いや、何でだよ?前の世界に行っても意味ないでしょ?)


(あったんです!あったんですぅ……!私が悪いんです!全部ポンコツな私が悪いんです!!きゅーちゃんには本当に申し訳なくて!)


(マジで何があったし…………)


(あれ?きゅーちゃんは?)


(ちょうど仕入れ行ったけど、一応先に理由聞こうか?)


(……はぃ。)


 ……


 …………


 ………………


(かける言葉もないわ…………ポンコツにも程があるんですけど……?)


(はい、監視されながら隅から隅まで読んで来ました……)


(で、能力数値の付け方勉強した訳ね、まぁそういう意味ならそこまで怒らないんじゃない?ちゃんと出来るようになったんでしょ?)


(はい!出来ます!)


(んで?どんくらいにしようとおもってンの?カンストまで上げるの?)


(え?……どれくらいが目安なんですかね……?)


(何でそんな中途半端に勉強したんだよ!)


(うえーだって五代目の方は人それぞれって言ってて……やっぱりカンストですかね?)


(聞くなし?自分で決めろ!)


(ヒッヒント!お願いします!!)


(ったく、あたしの世界は人間の平均レベルは二桁でカンストだけど、勇者に関しては三桁カンストかなー?)


(成る程、愛し子だから勇者位あっても別におかしくないですよね?)


(まぁね、そんくらいでいいんじゃない?)


(有り難う御座います!!)


(あんまり張り切んなし、何かポカしそうで恐いわー。)


(振り替えると反論出来ません……)






「あーやば、副店長にまた怒られそう……何で皆でそんなに買いたがるの!」


 何でかね?いい匂いが悪いんですぅ。


「ンミー」おいしいにおいー


「た、ただいまー!!いっぱい買いました!すいませんっ!」


 先制攻撃!?


「謝れば警備は要りませんね?」


 ですよねー?


 怒られてるマドロンさんを置いてきてお庭で遊ぼうかー?


「ンミッ!」だっこー!


「ピッピッ」ねむいからねてるー


 鳥って案外冷めてるの?性格なの?


(おおおおおおかえりなさい!)


(落ち着け!)


 あれ?帰って来たんだ、どうだったの?おとうたまは?


(……あの、あのですね、かくかくしかじか)


 面倒なんだな、分かったよ理解したテイな?





 えー!お前本物の馬鹿な。


(はい!馬鹿です、ポンコツは卒業して馬鹿でいいです!罵って下さい!)


 俺にそんな趣味はねー教育に悪いからやめろや!プレイじゃねーんだよ!


 んで?ンで?チートらしいチートに出来るのっ!?やだドキドキしてきたぁ!


(出来ます!やります!何でもします!)


(だから落ち着けっての!!)



 はぁ、やる気が恐いわ、ポカしそう、やめてね?マジで。


(先輩と同じこと言われた…………)


 じゃあ、はよチートにしてーや?


(はいっ!逝きますね!!)


 ……逝くな。


(…………、あ……っと……これは……違う……で……こうして……こう……)


 地味……!違って言葉が聞こえたんですけど、不安になってきたっ。


(一発本番だからね、何があってもしらん)


 ………………俺が求めすぎたの?

 

(こうで……こう?……で三倍?……三倍ってどれくらいだっけ?…………あー)


 三倍なんとか拳ーとか?何が三倍?


(うちの世界の勇者の平均レベル?三桁でって、さっき教えたの、三倍とは言った覚えないんだけど……)


 へぇー?ってことは三桁で勇者レベか、え?

今なんて?三倍言ってないとか?


(そうだね?言ってないよ?あんまり突飛しすぎても勇者が調子乗るからね。)


(……で、完成!……出来ましたっ!)


(お?) おおっ?


(ふぅー……鑑定してみて下さい!)


 おっしゃ!鑑定ー!


名前 きゅーちゃん

種族 犬

性別 雄

ステータス

Lv999.999.999

HPlv999.999.999

MPlv999.999.999


能力 全鑑定lv999.999.999 全魔法lv999.999.999 転移lv999.999.999 空間庫lv999.999.999…………


 ……え?


(え?……)


 や、やりやがった……コイツ


(マジか……やったなおぃ)


(どうですかっ!三倍!ですっ!)


 マジもんの馬鹿だった!


(おまー!ホントに馬鹿!!)


(ええっ!!さ、三倍です!合ってます!だって、999の三倍で999、999、999です!)


(ひでぇー!!!!) ぴゃー!!


(馬鹿タレ!修正しろ!違うわっ!三桁と三倍間違えたな!!)


(えっ!?ええっ!!もう修正出来ません!だって決定は一度って説明書に……)


 まぁ俺はいいけど、アドリアナ激おこ。


(うがー!ちゃんと数字教えりゃよかった!あたしの馬鹿馬鹿馬鹿!!)





 そんなこんなで俺は無事馬鹿チートを手に入れた!キャッホーイ!

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