第29話 ブサ勇者よ永遠に
マドロンさん達は俺が何に怒っていたのかを把握、ブサ勇者が何処へ飛んで行ったのかはどうでも良かった、取り敢えずきゅーちゃんが落ち着いたので皆一安心。
「に、してもきゅーちゃんって賢い犬だと思ってたんだけど、只の犬じゃないよね…」
「そうですね、まぁチョコチョコそんな片鱗はありましたけど、みーちゃんがレアな種族かと思ったら、きゅーちゃんもソレっぽいですね、と言う事は黄色の鳥もその可能性が高いかもしれませんよ?」
「わーレア祭り?スゴいの飼ってるんだね!何か怖くなってきたよーはは……」
「まぁ責任は店長にありますから?」
「おええええっ!!見捨てた!?」
とか会話しているがもうどうでもいい、能力が知られようが俺は姉妹に何かをする奴を徹底的に許さん!にぃに許さないよ!
「ピピ?」あいつわるいやつ?
そうなんだ、凄く悪い、だから近寄ったら駄目、みーちゃんもね?
「ンミ」みぃはわかってるのー
宜しい、あースッキリした!去勢上手くいったかな?おい。
(そ、そうだね?意識不明だけど、そっちは上手くいったみたいよ?)
ふははっ!去勢という能力を手に入れた!
(あんたも大概ぶっ飛んでるねー)
可愛い妹に余計な事を吹き込んだのだ、これが許せるか?否!断固許せん!
(んまー取り敢えずあいつは自業自得って事でなるべく近づけないようにするわ、いい加減迷惑してる女性が多くて見てて不快だったし?ハーレム希望の奴は録でもないって事ね。)
「きゅーちゃん、こんにちは」ん?
ヨーンとみーぴー姉妹で団子になってお昼寝してたのに、邪魔したのは?男勇者?
キョロキョロ……お、女は居ない!
「はは、緑さんには内緒で来たよ、少しいいかい?話をしたくて。」
なんだろな?団子から抜け出して男勇者に付いていく、開放時間じゃないのに入れるとかイケメンはお得でいいのぉ?
「……なんで睨んでるのかな?」
気にすんな、男の子の僻みやね。
ある程度離れると座り込む男、えー?話長いの?しかたねーなー!お座り。
「急でごめんね、実は緑さんとお店をする事になったんだけどね、ここでは都合が悪くて外に出ようと思ってるんだよ。」
((神に聞いたし、ペットのお店すんだろ?))
「あ、聞いたんだ、そうそう、でもこの周辺国は可愛い動物が壊滅的に居ないらしくてね、緑さんと理想の動物探しするんだ。」
ほお?おらんのか、ほう、ケケケっ
「犬って笑うんだね……怖いんだけど?」
普通のお犬様ではありませんので。
「それでね、ほらもう一人勇者が居ただろう?ここ最近姿を見てなくて、挨拶しようにもどうしようかと、居場所知らないかな?一応同郷だし挨拶くらいはって、緑さんは嫌ってたから、そんなのいいって言ったんだけどね。」
((もう一人居たの?へぇー知らなかった))
「……え?知ってるよね?ここに良く来てた人だよ?」
((ごめんだけど、俺は君達かっぽーペア勇者しか心当たりないから?))
「いや、喧嘩もして
((存在自体知らなかった、それで良いだろ?何か文句あんの?))
「……、……あ!ああ、特にないかな?」
((んじゃー頑張れよー俺ら以上に可愛い奴なんて居ないだろうが!))
「あ、はい、そうですね……じゃ、じゃあ何処かで会ったら宜しくと言う事で、ありがとうね、緑さんに夢持たせてくれて、箱入りで何もさせて貰えなかった人なんだよ、今輝いてる彼女を見ると、異世界もいいのかなって思えたんだ、本当に有り難う。」
ナデナデして帰って行った。
箱入りか、さんづけかっぽーだから訳ありかなとは思ってたけど?まぁ夢があるって良いねーぴょんぴょん飛んで団子に戻る。
「あー……勇者だけに暴走しないか心配したけど、何か機嫌いいね、アレ。」
「ですね、やはりキモ勇者がキーだったんでしょう、出禁でお願いします。」
「あいあいさー!ってかあれから見ないけど死んでるのかもしれないね?」
「店長、仕事してください。」
「……はぃー。」
……
…………
(つー訳でさ、まじおこさせた訳よ?この不細工どうする?)
(あの、どうするとは?先輩?)
(どうって、不能にして去勢して、もう男としては乙な訳、だから証拠隠滅する?)
(……それ禁止されてませんでした?)
(そうだったっけ?んー性転換するか)
(!え?本人の意思は?)
(要るかな?起きた所で絶望するだけじゃん?起きたら女になってましたって、てのも悪くない選択だよね、今のこいつにとっては?)
(で、でも一応本人の意思は聞いたほうがいいと……思います……)
(……チッ起こす)
(ヒーン!!怖い!!)
強制的に目を覚ました勇者は、起きるとパニックを起こしていました、先輩が事情をクドクド話すと項垂れる…あんまり同情出来なかったです、そんな事してたんだー……妹命だから?きゅーちゃんは、しょうがないですね。
(で、不能で去勢したあんたにさー?性転換なんて素敵なもんをあげようかなって、おもってンだけど?どうよ。)
(ショックでしょうね、き、去勢の次が……
「マジっすか!!俺女になれるンすか!?是非お願いしますっー!!」
(えぇ!?…………)
(犬が言ってた、もしかしたらご褒美有り難うとか?言うかもしれないって、ホントダッタ)
(救いようがない変態だったんですね)
ブサ勇者は女にチェンジした!
「うおおっ!む、胸がっ!柔らかいー!ハッ!下!下は……
(見てらんない……転移!)
(あうあうー!……!ど、何処に飛ばしたんですか!?きゅーちゃんが怒るかも!)
(えー?イヤイヤ犬のとこは流石に、ハーレムチートを無理やりオマケに付けて戦争真っ只中の国に転移させた、不能は復活、完璧!)
(ええっ!それって!ききき鬼畜すぎ?)
(どうかな……喜ぶんじゃない?変態は)
神様はやはりポンコツだった、女になったとは言え、顔は不細工のままなのを……
「何で皆避けるンすかっ!?女っすよぉぉ!」
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