買い物上手?

 校門を出て、外周コースを走る選手たち。

 すると、屋台がなぜか立っている。屋台には野菜が並んでいる。


「いらっしゃい、いらっしゃい。野菜を500円分持っていかないと先に進めないわよ」


 なぜかヤスケンの叔母、ナンシーが八百屋のおばちゃんに扮している。

 値段と物を見ながら野菜を選ぶ選手たち。

 その中、鈴井校長がものすごい勢いで野菜を選んでいく。


「はい、奥さん!」

「どれどれ……おみごと校長!」

「ありがとう、奥さん」


 ナンシーに笑顔を送って走り出す校長。


「おばさん、これでどうだ!」

「拳ちゃん、あきらかに多すぎるって」


 急いで野菜を選び直す安永。次々とクリアしていく選手たち。

 とうとう安永だけが残ってしまった。


「うーんと、これとこれで200円で……。あー、もうわからん!」


 頭を抱える安永。


「これで、どうだ!」

「うーん、本当は多いけどまけてあげるわ。行ってもいいわよ」

「ありがとう、おばさん!」


 走り去っていく安永。溜息をついて座り込む、ナンシー。


「『奥さん』とか『おばさん』って、あたしってそんな年とって見えるのかな?」

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