夜釣りよ今夜もありがとう

 夕方、一人サッカー場でシュート練習をする安永。モモが遠くからその姿をみる。

「ヤスケン……」



 合宿も最後の夜。食堂で夕食をとっているところ、一人の男がはいってきた。


「みんな、こんばんは」

「おお、リーダー、おかえり!」

「お帰りリーダー!」

「インターハイはどうだった?」


 インターハイに出場していた体操部の城嶋しげるが帰ってきたのだ。しげるの周りに集まる面々。


「ありがとう、まあインターハイの話はまた後で。ところで、港で夜釣りに行かないか?」

「いいね、行こう行こう」


 安永が賛同する。そのほかの面々も賛同していった。



 1時間後、十数人の男たちが港の波止場に集まっていた。竿はロビンソンが貸してくれた。ロビンソンはいったんロビンソン亭に戻っていった。そして、港には鈴井校長、あすか先生そしてなぜかミッフィーもいた。


「じゃ、夜釣りよ今夜もありがとう!プレイボーイ!」


 鈴井校長が夜釣り開始の合図を送る。


「ミッフィー、ライトオン!」


 あすか先生が声をかけるとミッフィーが光りだした。絶妙の明るさで光るミッフィーは男たちのいい明りになっていた。


「おお、来た、来た!」


 しげるの竿にアタリが来たようだ。盛り上がる男たち。


「やったー!」


 しげるが釣り上げた魚は大きな目玉をしている。


「はい、リーダー、メバルゲット!」

「校長までリーダーって言わないでくださいよ」

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